9回表、5点リードで登板するも大乱調で6点を献上。その裏、味方に勝ち越してもらって勝ちが転がり込んだリリーフ投手の気持ちみたいな(長い!)映画。

確かによくできてる。少女の成長物語としても、西洋人の持ってるオリエンタルビューティー観の具現化としてもいい出来だと思う。ただ日本人が観た時、おや・・・?と思わずにはいられない。

中途半端な日本語交じりのセリフ、適当な時代考証、ものすごい山ン中にある「都」、一番ひどかったのが「日本を代表するハリウッド女優」(笑)工藤夕貴が演じたSAYURIの友達の芸者の名前だ。字幕で「おカボ」って書いてあるから、変な名前やなぁと思って、よく聞いたら英語のセリフではPumpkin・・・。カッカッ・・・カボチャやん!どこの世界にカボチャなんて芸者呼ぶダンナがいるんや?シンデレラか!

こんな風に突っ込みどころ満載の上、おいしい役は全部中国とか香港の役者に持っていかれ、日本人に残ってるのはやり手ババアとカボチャの役。唯一よかったのはSAYURIの少女時代の子役くらい。なんか軽い屈辱を感じるのは俺だけだろうか?勝手に自分の土俵で相撲取られたけど、儲かったから結果オーライ!?これでいいのかニッポン?

でもそこに目をつぶれば作品の出来はいいので、白人野郎の間ではそこそこヒットするだろう。だから写真の彼なんかは来年のキャンプで、映画を観たジーターやジアンビなんかにこう言われるに違いない。

「ヒデキ、ナホはどこのオキヤからミウケしたんだ?」