
釣りとか、向いてんのやろな…。
「世界有数の女受けのいいオタク」ティム・バートン監督の新作はCG全盛の時代に人形をホンのちょっとずつ動かしてつなげたストップモーションアニメ。
80分弱だけど、長さを計算するとだいたい4500秒。1秒間に24枚だから108000コマ。その1つ1つでちょっとずつ人形動かして、助監督がつい他のモノまでさわっちゃって、監督が「ムングゥ~」ってわけのわからん声出しながらキレたりして…
イラチな俺なんか考えただけで胃がキリキリしそうな細かく気の長い制作風景は「ドミノ倒しに挑戦」並み(あくまで想像だけど)。その末に作り出された世界はまさに黒ディズニーだ。
たしかにキャラクターの動きはCGとはちょっと違った味が出てて「よく出来てる」。暗いけどグロくない独特な世界も「よく出来てる」。そしてストーリー展開も雰囲気とバッチリマッチして「よく出来てる」。…でもちょっと考えてみて。この話、面白いか?
いくつになってもディズニーランドとかぬかす「雰囲気だけでおなかいっぱい可能」女子は喜ぶ「おとなメルヘン」。だから彼女がデートで行きたがるケースも多いだろう。でも男子諸君、注意しとかないと見終わった後、彼女の「ホント良かったね!」という感想に「あ…、うん、そうだね」と微妙な返事しか出来ずに、かえって関係乱しかねんぞ!