
「ご注文の方は、以上でよろしかったでしょうか?」「・・・(怒)」
三島由紀夫原作のピュアなラブストーリーというけれど、簡単にいえば大正版「ロミオとジュリエット」。ロミオの方がガキっぽい恋愛に苦しみ、自分で自分の首を絞めるだけのストーリーだ。他人の婚約者とサルなみに励んでおいて、どこが純愛?まあ、うらやましいことはうらやましいけど。
女子にウケるように雰囲気は作りこんであってバッチリだけど、主演2人は相変わらずのドラマ演技。しかも設定が大正時代の華族なもんだから、ツレ同士「きみは・・・」って呼び合ったり、あいさつは「ごきげんよう」。慣れない言葉遣いがしっくりくるわけもなく、バイトのマニュアル敬語レベルのぎこちなさだけが残った。
しかも長い!何が嬉しくて2時間半も青臭い金持ち坊ちゃんの暴走につきあわなあかんねん。くれぐれも言っとくぞ!「ごきげんよう」っていってもこっちの方じゃないからな。