
今から、めちゃめちゃ面白い話をしますよ~!
と予告してから、ホンマに笑える話をちゃんとできる人はかなりすごいと思う。
でも、残念ながらこの映画の製作陣はそうじゃなかったらしい。感動しますよ!泣けますよ!って予告やタイトルでさんざん煽って、ハイッここで涙!ってキューまで出してくれればくれるほど、冷めてしまって途中からアクビ。泣かせのためなら少々の強引さや理不尽には目をつぶる・・・そう、この感じは迷作「四日間の奇蹟」と同じやんと思っていたら、最後にシベ超シリーズも真っ青の大エンディングでとどめ!参りました。
途中からストーリーは脇に置いて考えていたのは、もし主人公たちと同じように「死ぬ直前にやり残したことを戻ってできるとしたらいつか?」ということだ。我慢できずに小便漏らしたあの冬の日か、好きな子に声をかけられなかった文化祭か、悪ノリが過ぎて暴走し上司から厳重注意を受けたあの夜か、思い出せば恥ずかしいことばかり・・・さらに滅入ってしまった。
主演が伊藤英明なんだから、最後に「実は写真のヤツでトンでた間の出来事でした」っていう夢オチならぬ「ラリオチ」っていうのなら拍手だったのに。