
高校卒業率50%未満。若者の刑務所経験率80%。この物語はそんな荒廃した地域の高校に赴任し、チームを変えたある一人のバスケットコーチの奮闘を余すところなく映画化したものである…。
故・芥川隆行さんのナレーションがピッタリあいそうな「バスケ版スクール★ウォーズ」と思って間違いない。(イソップはでてこないけど…)
この物語で一番すごいのは「そうなる(犯罪者になる)のが当たり前の地域で、それを打ち砕いたコーチの熱意」だが、一番印象に残ったのは「そうなるのが当たり前な地域がある」というアメリカの現状だ。
あくまで俺の印象だけど、凄い奴はケタはずれに凄いけど、ダメな奴は徹底してダメしかもそれが多数を占める。それが今のアメリカだと思うのだ。テストにたとえると日本の場合、40~60点くらいの人がたくさんいて平均点が50点になっているが、アメリカの平均50点は一人で1000点くらい稼ぐごく少数派と、10点以下の多数派で構成されているような気がする。
思わぬところでアメリカ批判になったが、最近日本もバカと金持ちが増えてるなぁ…アメリカ化してるなぁ…と憂国の民のようなことを感じる自分がいる。そんな現状を打ち破れるのは、どう考えても写真の彼ではないような気がするんだけどなぁ。