花道といえば花道だけどね。

ある意味、ここ数年の邦画界の活況の源流といってもいい「踊る・・・シリーズ」。ROBOTの作るスタイリッシュで貧乏臭くない世界は「邦画なんて・・・」と言っていた若者たちの目を劇場に向けたという意味でとても功績は大きいと思う。
しっかり作られた世界観にハマるファンも増え、1本の映画というよりムーブメントを作っているあたりはさすがフジテレビ。で、そんなムーブメントの中なら金落とすでしょって、まるでコンサート会場で売ってるアーチストTシャツのように作ったのが「交渉人」と今回の作品だ。

2本とも見たけど、明らかに違うテイストで驚いた。所詮ファン向けだから内容が薄いのは共通しているけど、伏線引きまくりで次に繋げただけの真下に比べて、室井さんの方は明らかに引退試合だ。舞台はオシャレな街ではなくて新宿。容疑者がよく喋る2時間ドラマの雰囲気。これまでのシリーズにはなかった昭和なテイストの数々。全編に男ヤナギバの雰囲気が溢れ、花を添えるは盟友の翔アニキ。考えれば考えるほどギバちゃんのギバちゃんによるギバちゃんのための映画って気がする。

ホントかどうか知らないけど、織田裕二とギバちゃんが凄くモメたという噂があって、共演はもう不可能。といってもシリーズの準主役であり、功労者の室井を突然消すわけには行かない。だから花を持たせて送り出してやろうと作っちゃった「殉職映画」。そんな勘繰りまでしてしまったのは考えすぎだろうか?

次、共演不可能から殉職しそうなのはって?噂では写真の左の人かな。かなり一緒の場面減ってるし・・・。