オトナの世界の戦略がこうやって才能の芽を摘み取っていく。
「誰も知らない」でカンヌで主演男優賞を獲った柳楽優弥くんの受賞後初主演作。動物モノといえば子猫物語でチャトランを何十匹も犠牲にしたフジテレビの十八番。「ワイドショーを沸かせた天才子役にかわいい象の話、感動あり、こりゃいけますよ!」電通あたりの会議室でやたらと横文字の肩書きの長いおっさんが言っているのが目に見えてくるようだ。
柳楽くんは本当に天才子役なんだろうか?「誰もしらない」ではドキュメンタリー出身の是枝監督が長い時間をかけ、寂しい都会の犠牲になった子供たちの自然な表情を丁寧に時間をかけて紡いでいった。だから印象に残ったのは彼だけでなく兄弟全員。演技より演出の勝利だったと思う。
なのに賞を獲ったからといって引っ張り出してきて、要求するのは神木隆之介くんみたいな「子役らしい」演技。元々目がキツいもんだから愛想はないし、普通の少年をやらせてあげればいいのに今回のキャラクターは「象の声が聞こえるいじめられっ子」。そんなヤツの演技なんて自然にできるわけがない。すごくとっつきにくい主人公になってしまっていた。
象はかわいかったけど少年は怖い。あと常盤貴子の母親には無理ありすぎ。いい時頼みのオトナの戦略に使い捨てされることなく、頑張って欲しい。byマコーレ・カルキン
「誰も知らない」でカンヌで主演男優賞を獲った柳楽優弥くんの受賞後初主演作。動物モノといえば子猫物語でチャトランを何十匹も犠牲にしたフジテレビの十八番。「ワイドショーを沸かせた天才子役にかわいい象の話、感動あり、こりゃいけますよ!」電通あたりの会議室でやたらと横文字の肩書きの長いおっさんが言っているのが目に見えてくるようだ。
柳楽くんは本当に天才子役なんだろうか?「誰もしらない」ではドキュメンタリー出身の是枝監督が長い時間をかけ、寂しい都会の犠牲になった子供たちの自然な表情を丁寧に時間をかけて紡いでいった。だから印象に残ったのは彼だけでなく兄弟全員。演技より演出の勝利だったと思う。
なのに賞を獲ったからといって引っ張り出してきて、要求するのは神木隆之介くんみたいな「子役らしい」演技。元々目がキツいもんだから愛想はないし、普通の少年をやらせてあげればいいのに今回のキャラクターは「象の声が聞こえるいじめられっ子」。そんなヤツの演技なんて自然にできるわけがない。すごくとっつきにくい主人公になってしまっていた。
象はかわいかったけど少年は怖い。あと常盤貴子の母親には無理ありすぎ。いい時頼みのオトナの戦略に使い捨てされることなく、頑張って欲しい。byマコーレ・カルキン