勇気って何やろう…。

男同士の絆を描いた消防士もの、といえば思い浮かぶのが超名作「バックドラフト」。同じ危険から市民を守る仕事とは言っても、加害者も人間なので一筋縄ではいかない刑事モノと違い、生き物のようで感情のない魔物「火」と戦う消防士は敵がシンプルな分、消防士側にだけ感情移入がしやすく、この作品にも引き込まれた。

ただ、この作品がバックドラフトと違うのは消防士の背後に「家族」が描かれていること。男同士の同士愛は確かにすごく美しいけど、そのために命を捨てて家族を路頭に迷わせられるか?またいつ死ぬかわからない仕事に毎朝送り出す家族の不安は「人の命を救う立派な仕事」という免罪符だけでごまかせるものなんか?すごく現実的な問題だけど、とても考えさせられた。

別に自分は命はった仕事なワケではないけど、やりたいようにやることだけがカッコイイわけではなくて、自分が守るもののために思いとどまるのも「勇気」なんだと思った。

バックドラフトを見た時は確か大学生。十年以上がたち、結婚して子供が生まれ守らんとあかん家族ができた。あの時とこんなに感じ方の代わった自分にちょっと驚いた。点数が意外と低いのはこんなこと書いてる自分が照れくさいのと、邦題が「ときめきメモリアル」みたいでカッコ悪いから。

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