子供ってすごいわ。

子供嫌いの売れっ子脚本家が近所に越してきた少女に影響され、スランプを脱出していくという話。
一番良かったのは脚本家が少女に付き合わされ、おままごとを厳しく指導されるシーンだった。
脚本家は「すごい!これこそ芝居の基本であるエチュード(即興芝居)だ」と感激するのだが、女子ならお母さんになって土と草のご飯を作り、男子なら仮面ライダーとショッカ-になって(役割でよく揉めたけど)トォーっとかいいながらジャングルジムから飛び降りる。考えてみたら子供の頃、毎日でもやっていた遊びだ。

それがいつからできなくなったんだろう。「遊び」というのはお金を払って何らかのサービスを受けに行くことになり、お金がないと遊べない。ヒマなのにする事がない。そんなオトナが多いはずだ。

そういった点では公園や学校の校庭だけで何時間も遊べる子供は遊びの天才だ。子供を育てている、教えてやっていると言うのは傲慢。オトナだって子供からいっぱい学ぶ事があるんだということを気付かせてくれたこの作品だが、ちょっとゴチャゴチャしすぎ。

素材がいいんだから、もっとシンプルにして主題に時間をかければいいのに。劇場を出て、メイクしすぎの女子高生を見た時のような気持ちになった。

写真の彼は遊びの天才みたいに言われるけど、彼の遊びってカネかかるんだよなぁと思うはクリックして下さい!(映画風呂具ランキング)