みんな、何か勘違いしてない?

「冬ソナ」「セカチュー」に始まり挙句の果てには「電車男」まで、感動の涙まで人にお膳立てしてもらえないと流せないかわいそうな人たちのための「純愛映画」とやらが目白押しだが、宣伝コピーによれば「純愛ブームの真打ち登場!」らしいわ。頼むから、もうカンベンしてくれ。

金持ち娘とビンボー青年が恋に落ちたけど、「身分が違う」と周りに引き裂かれ…ベースはロミオとジュリエットから延々と続く定番。そのあとの展開も「え?そんなんでいいの?」ビックリするくらいよくあるパターン。そんな「純愛パーツ」を詰め込むのに必死で、肝心の主人公の心情描写には手が回らんかったようだ。
簡単に感情が動きすぎ!そりゃ世の中に一目惚れもあるのはわかるし、結局くっつくんだからええやんと言うかもしれないが、恋愛で一番ドキドキする部分って「自分は好きだけど、相手はどう思ってるんだろう。どのタイミングで告白すれば…」そんな葛藤の部分を全カットはどう考えてもおかしい。

主役登場→運命的な相手との出会い→あっさりうまくいく→ちょっとだけ幸せな日々→でも訪れる障害(病気とか環境とか)→懸命に愛する努力をする2人→もう一発くらい不幸の追い討ち→でも2人にとってラッキーな偶然→ちょっとだけ幸せ→クライマックス→ハッピーエンドもしくは「死んでも君を愛し続ける」
思い出して欲しい。全部このパターンにあてはまってないか?間違えたらあかんよ「純愛映画」というのは「純」粋な「愛」を描いた映画であって、単「純」なあらすじの「愛」の映画ではないですから。そこんとこよろしく。

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