
せっかくポーラーエキスプレスで「信じることの大切さ」を思い出したのに、またこれで人間不信や…。
アメリカの権威ある雑誌の人気記者は24歳。同僚の関心が小難しい政治に向く中、彼は身近な「面白いニュース」を取り上げ、スターダムにのし上がっていった。しかし、ある日彼の記事が捏造ではという疑いが発覚した。
事態を重く見た冨井副部長(写真)は、栗田ゆう子の反対にもめげず、調査を進め遂に証拠を突き止める。社を追われた彼は安倍なつみのゴーストライターをして細々と暮らしていたが、その前に再び現れたのは海原雄山だった…てな話だ(後半は捏造)
実際に起きた事件を再現してあるだけに、マスコミを過信することの危険性や企業内部でのチェックの甘さ、内容よりも見た目の派手さを求められる矛盾など、身につまされることの多い映画だったけど、現実に即して作りすぎたために作品としては小粒になってしまったような気がする。ドキュメンタリーじゃないんやから、事実をベースにストーリーをちょっと「捏造」してほしかった。
特にウソがバレてからの辻褄合わせのショボすぎる!まるでWordで作ったみたいな偽造企業サイトや、安っぽい小道具・アリバイの数々。「天才」ならもっとうまくやらせてもよかったはずだ。それを見破ろうとする側との駆け引きがあれば、もっとドキドキできたはずなのに、あれじゃあ駄々っ子でしかない。「ターミナル」だって「キャッチミーイフユーキャン」だって、だいぶ「演出」してあるやんか。♪芸のためなら事実も曲げる~♪これが映画監督魂なんちゃうかな?
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