飛行機の中でタダ見するのにちょうどいいレベル…。

ギャングに終われる羽目になった女2人組が、身を隠すためにドラッグクイーンに変装してショーに出たら大ブレイク!予告編で見た設定は面白そう、だから観に行った。

最近、映画がヒットするためにはいい予告編が不可欠になっている。映画会社は映画館かテレビのCMで予告編を見てもらい、「観に行きたい!」と思わせて入場料をいただいたら勝ち。そのあとはどうなろうと知ったこっちゃないわけだ。
だから映像重視でストーリーにあまり力の入っていないアクションものは、マトリックスに代表されるように「おいしい所を全部予告編に詰め込んじゃう」パターンが最近多い。「予告でこれだけすごいんだから、本編はどんな凄いものを見れるんだろう!」と期待していたら結局予告の再確認をさせられ、悔しい思いをした経験はアナタにもきっとあるはずだ。

この映画はアクションじゃない。なのに何でこんなに予告編から先の広がりがないんだろうか?98分の本編のうち予告に使った部分がだいたい3分、残り95分の大半は中途半端なレベルのショーかバタバタしているだけ。登場人物に深みもなけりゃ、伏線や盛り上がりも見当たらない。
おまけにテーマが「本当の自分を見つけよう」「夢は思い続ければ叶う」「キラキラしてる?」来たー!女性向け自分探し本の殺し文句3連発。

2004年ももうすぐ終わるが、この映画には今年の「中○彰宏特別賞」を贈ることに決めた。
どんな賞かって?彼の本を立ち読みしてみてください。老眼の方でもOKだし、5分で読めますから。

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