だから信用したらあかんねん。
2004年カンヌ国際映画祭グランプリという肩書きと、ロザンの宇治原(写真)をドス黒くしたようなチェ・ミンシクの顔に引き込まれ何人1800円払っただろう?そして何人が後味悪く劇場を後にしただろう?

確かに力強い作品だとは思う。純愛か戦争モノが多かった韓国映画の層の厚さも感じた。「韓流」なんてしょーもない言葉を作って盛り上がってる奴らはどうかと思うが、「何とかマン」や「何とかシャーン」を恥ずかしげもなく発表する日本より、環境もレベルもかなり先を行っているのは認める。

しかしだ。何でこんな映画を撮る必要があるんだ?どうしてわざわざ人を滅入らせるモノを金とって見せるんだ?ハリウッドに毒された甘ちゃんの考えかもしれないが、オレは入場料を払う時、その作品を見た後に「楽しい気分になったり」「勉強できて得した気分になれたり」「いろいろ考えさせられるキッカケになったり」することを期待する。
だから「すごいCGでしょうズババババーン」だけの映画とか「そうさ、人生にいいことなんてないのさザマアミロ」みたいな映画はオレにとっては大ハズレ。映画を撮る目的としても本末転倒だと思う。「芸術だから」とか「お前にこの深いテーマがわからんだけや」いう輩がいるかもしれないが、「深い」の前に「不快」なのを何とかして欲しいし、いくら腕が巧みでも人を不快にさせる方法が芸術なわけがない。

だいたい「映画の撮れる悪趣味な映画オタク」のプッシュでグランプリとやらを獲り、大宣伝してるが勘違いしちゃいけない。カンヌの最高賞はパルムドールで今年は「華氏911」。グランプリは2位みたいなもんだ。安っぽいCMでお馴染みの「D○Cの売れてるコスメランキング1位」の方がまだ信用できるってもんだ。

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