あなたの「常識」ってなんですか?
マイケル・ムーアに映画の作り方を教えたブッシュの従兄弟が作った反プロパガンダフィルム。成り立ちがよくできたブラックジョークみたいな皮肉な作品だ。「華氏911」が話題になり、反ブッシュのプロパガンダ映画だと非難された時、「多かれ少なかれ全ての映画はプロパガンダだ」と言っていた人がいたが、その通り!世の中にはプロパガンダが溢れている。

おそらくどこの世界でも若者は年長者から「常識ある大人になりなさい」と言われるだろう。しかしその「常識」はその地域の施政者が支配しやすくする「教育という名のプロパガンダ」によって教え込まれるもの。だから国によって、そして時代によって全然違ってくる。女は子供を産ませるための道具と捉えられていたところもあったし、不倫は文化どころか常識の国だってある。「親を敬え」はどこの国でもそうだろうが、親より何故か偉大な存在が作られている国があるのもご存知だろう。そして、自分が今信じている「常識」が正しいとは限らないことは、この映画をみたあとならよく理解できる話だ。だから自分で考えること、疑ってもみることの大切さを感じた。

「核ミサイルが飛んできたら、頭を抱えて何かの下に隠れなさい!」当時としては大真面目のこのメッセージと、訓練で一目散に机の下に隠れる人々を見て苦笑した人も多いだろう。
でも考えてみてほしい。「核ミサイルだぁ!」銀色に光るミサイルが飛んでくるのを見た時、あなたならどうする?オレはもちろん、ジャーマンスープレックス・ホールドが何故か「原爆固め」と訳されて困り顔の彼でも、机の下に逃げ込むに違いない。

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