
いろんな映画を観ていて生意気にも評価などつけているが、最高ランクの「ノーヒットノーラン」をつけている作品を観た時、必ず感じているのが「やられた!」という気持ちだ。でもこの映画を見た後に感じたのは「やっちゃったよぉ、おい!」だった。
オレは人の会社のことはよくわからない。また野球界のゴタゴタなどを見ていて、いくら下の社員が頑張っても頭の悪い上司の決断で普通考えられない方向に会社が進んでしまうことがあるのもわかる。でも、東映さん。誰か止めるヤツいなかったの?
会社の何十周年かの節目の作品が「北京原人」56歳の紫式部が登場した「千年の恋」そして早くも今年ワーストが確定しそうなコレだ。しかもご丁寧なことに日本の最新映画として世界50カ国で上映してくださるとか…(涙)
何度かここで書いたが、俺は日本人だし邦画が好きだ。実際、ハリウッドと比べたら予算スケールがないなりに「誰も知らない」をはじめとしてミニシアター系の作品には面白い作品が多いと思う。でもそれをぶち壊してるのがメジャー系の会社が作るプログラムピクチャーだ。テレビドラマと同じ有名俳優を集めるだけのキャスティング。ヒットしたドラマやマンガの安易な映画化。代理店がマーケティングして作るトレンドものと季節モンのホラー。
映画って劇場の上映期間を埋めるだけじゃなくて、もっと志があってつくるもんちゃいますの?
穴は散々ネット上で言い尽くされていて、まさにその通りなんで詳しくは書かないけど、唯一笑えたのはデーモン狩りが始まって真っ先に冤罪で殺されるのが鳥肌実なところ。確かに絶対怪しいわなぁ…。
いろいろ書いたが、もし映画作りを志す青年がいたら絶対見るべき歴史的作品だと思う、「やっちゃいけないことを全部やってる」反面教師として。
…あと演技力はこれに出てる役者陣といい勝負だけど、写真の人にも是非見てほしい。
彼が誰も頼んでないのに製作・監督・主演・脚本の全てを勝手に務めた感動の大作を見たことがない人はクリックして下さい!(映画風呂具ランキング)