恋する2人をジャマしてきたもの。身分、国籍、人種、距離、多忙によるすれ違い…いろいろあった。しかしこの作品の舞台、近未来で2人に大きく立ちふさがるのは遺伝子。同時に2人が惹かれあう原因も遺伝子というあたりがなんとも切ない。

ただ、それ以外の部分はかなり説明不足だと思う。オレの頭が悪いんかもしれないけど、2人の気持ちの盛り上がりや、男の家族に対する気持ちなんかは全然見えてこない。だからどっちにも感情移入できなくて、客も一緒に「何かが足りない」と思ってしまう。無機質な近未来の設定を描写するのに精一杯だった感じだ。
あとでプロダクションノートを読むと「最新建築と第3世界の貧困が隣り合わせに存在する」から物語の舞台に選ばれた上海。なのに出てくるのは白人ばかり。オレが春に行った時、飴玉にたかるアリくらいウヨウヨいた中国人はほとんど見かけず、アジア系の登場人物は運転手くらいだった。この物語では全ての情報が管理された都市「中の世界」と、そこに入る事が認められない人々の無法地帯「外の世界」が存在する(銀河鉄道999に出てきた地球みたい)のだが、もしかして「イエローが中の世界になんか入れるわけねだろ!」的蔑視とか思うのは考えすぎ?

この作品で一番驚いたのはティム・ロビンスの意外なデカさ。調べたら194cmもあるそうだ。
写真の彼が1m80もあるのを知った時と同じくらい驚いた。

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