いかレスラー。明らかに仲間内のノリで決めたタイトルで、恥ずかしい企画書を書き、
スポンサーを集め、役者と出演交渉し、ロケ地を借りて(しかも全員に「いかレスラー」
と説明して)作品にこぎつけた尽力にはまず敬意を表したい。ようやった!
しかしだ。やるならやるで対象に愛を持ってもっとトコトンやるべきちゃうんか?
この映画、オレがシベ超シリーズが好きなことを知っている友達の勧めで見たのだが、
根本的にシベ超とは違う。シベ超は「好きで好きでたまらんものを映像化したけど
技術が伴わない」学園祭のコピーバンドみたいな作品だ。でもこれは「力のある人が
ボクこんなんもできるんですわと遊びを見せた」売れっ子アーチストの小遣い稼ぎの
カバーアルバムみたいなもん。スポ根の素材にプロレスを使ってみただけで
愛もリスペクトもない。カフェにおいてありそうな写真のやたら多い雑誌に「おバカ
映画」とか紹介されて、おしゃれキッズから小金を巻き上げようって魂胆丸見えだい。
騙されるな!この監督の代表作は「まいっちんぐマチ子先生」だし、次回作は
「まぼろしパンティVSへんちんポコイダー」だ!気をつけろ!