増えすぎた鹿と外来種たち。 | 札幌から少し離れた田舎の、農嫁の日々。。。

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農家の嫁として田舎に嫁ぎ、
不満も不安もいっぱい。
それが今では楽しく充実した日々。
農嫁として、母として、人として、田舎で暮らす楽しみをつづります♪

こんにちは。

今日もゴキゲン元気!農嫁です。


先日、十勝へ行った時のこと。


道中、動物たちがね・・・車にはねられていたの。

もう息はなかったんだけど。


主に鹿。


北海道にいるのは、エゾ鹿です。

夏毛だと茶色に白い水玉模様みたいな、バンビ柄でかわいい。


全国的にも鹿が増えすぎて困っている、という話は聞きますが、

ここ北海道でも起きている問題です。


いろんなところで取り上げられていますので、

みなさんご存知かと思います。


ただ単に、鹿は妊娠率がほぼ100%で

増えやすい動物だから増えたのではない、のはご承知のとおり。

いろいろな要因はあるけれど、

鹿が増えた事と人間のしてきた事とは非常深い関係にあります。


昔、北海道にもオオカミが住んでいました。

しかしオオカミは1900年初めに滅んでしまいました。


滅んだのも、いろんな説を聞きますが、

ヒトが狩猟したため、

ヒトがオオカミのえさである動物達を狩りすぎて、食べ物が不足したため、

ヒトが飼っていたイヌから狂犬病などの伝染病が広まったため、

このへんの話をよく耳にします。


どれも人為的。


そしてオオカミが絶滅したあと、オオカミのエサとなっていた鹿が増えたという。


でもね、鹿って結構逃げ足も速くて、器用に飛べるし、耳も敏感。

こんな鹿が、オオカミに捕まってばかりだったとは言えないでしょう。


環境保全に携わっている方から聞いた話だと、


オオカミが捕食できていたのは、もっぱら、小鹿、病気やケガの鹿、老鹿だったろう。

繁殖力のある元気で若い成鹿は逃げ延び、また子を産み、時にはオオカミに捕食され、

鹿の頭数を自然の中で調整できていた。


そしてオオカミがいる時代の鹿たちは、常にオオカミに狙われないよう注意しながら

ちょっと草を食べたら移動し、また木の皮など食べたら移動し、

一箇所に長くとどまることはなかったそうです。


今の鹿のように、木の皮を、幹が丸裸になって木が枯れるほど、木の皮を食べることもなかったんですね。


山の草がなくなってくると、道路際近くの草を食べている鹿たちを目撃します。

車がブンブン通るのに、警戒心もあまりないのか・・・


鹿もだけど、最近、長沼ではアライグマの被害が夏場よく聞かれます。


アライグマはもともと日本にいなかった外来種。

それもヒトが連れ込んだもの。


確か・・恵庭市で飼われていたのが逃げ出したのが、道内のアライグマ初脱走だったと聞きました。


カブトムシなんかも、北海道では越冬できないからいないはずなのに、

最近では道内のあちこちで見かけるらしい。

温暖化の影響もあるかと思われますが・・・


飼っていたカブトムシが増えて困ると言って捨ててはいけません!!


可愛いから、きれいだから、と、ひと時の気持ちで購入した動植物。


これらがもともと北海道にないものだったとしたら、

安易に放してはいけない。


その辺に種を撒いてもいけない。


ヒトの手によって壊された様々な生態系。


この先ますますおかしくなっていくのだろうか・・・・