前回のお話はこちら👇


妊孕性温存療法


言葉は聞いたことがあったけど、

病気になっても妊娠の可能性を捨てなくて済む希望ある方法❗️くらいの認識でした。


病理結果を聞いた時に、妊孕性温存の可能性については先生から説明を受けました。


正直私にとっては当てはまらないかもという印象です。


でも…

決して先生の言ってることを疑ってるわけではないけど、

1週間考える時間をもらい、

自分が納得するまで調べようと思い、

家に帰ってからネット検索しました。




ネット検索って難しいですよね💦


情報が溢れすぎてて、どれを信用したらいいのかわからない…


でも、必ず最初に検索すると決めているものがあります。


それは、「がん治療ガイドライン」です。


これは、エビデンスなどに基づいて、治療法などに関する最良と考えられる推奨の程度が示されている文書です。


仕事でもたまにお世話になっています。



例えば、

Q. 〇〇癌のⅡ期と考えられる患者さんに、△△手術は奨められるか


A. △△手術を実施することを強く推奨する(グレード A )

    □□手術を実施することを提案する(グレード C )

 グレードAの方が推奨度が高い


基本的にはどの病院もこのガイドラインを基準に治療を選択していると思います。

(最先端医療を取り入れているところなどの例外もありますが)


がん種ごとに作成されていて、

関係学会のホームページで見れるものが多いです。


今回ですと、

日本婦人科腫瘍学会のホームページの中にあるこの2つを見ました👇


卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン2020年版

https://jsgo.or.jp/guideline/ransou2020.html


子宮体がん治療ガイドライン2018年版

https://jsgo.or.jp/guideline/taigan2018.html



1番気にしていた妊孕性温存についてですが、

子宮体がん治療ガイドライン2018年版

第6章 妊孕性温存療法(子宮内膜異型増殖症または類内膜癌G1相当)

の項目を読みました。


抜粋すると、

CQ31. 子宮内膜異型増殖症または類内膜癌 G1 相当で妊孕性温存を希望する場合の治療は?


A. 限局した類内膜癌 G1 相当の症例には黄体ホルモン療法を提案する(グレード C1)。

 解説

 …類内膜癌 G1 相当に対して黄体ホルモン療法が有用であるとする報告が多く,いずれも良好な奏効率を示しているが,一定の再発のリスクが存在する。

 黄体ホルモン療法にあたっては,子宮内膜全面掻爬にて子宮内膜異型増殖症または類内膜癌G1 相当と組織学的に診断され,かつ類内膜癌の場合には筋層浸潤および子宮外進展がないことが基本となる。

また,子宮外進展に関しては,若年子宮体癌では卵巣癌の重複の頻度が高いとの報告があり,注意が必要である。

 


グレードCなので、推奨度は低いということ。

最後の1行に関しては、まさに私のことだなと思いました。




わかってはいたけど…

自分が子供を産むことは本当にもうない…


こんなことなら、8月の卵巣摘出の時に子宮も取ればよかった…


現実を突きつけられ、悔しさや後悔で、

その夜はベッドの上でたくさん涙を流しました。




泣いた次の日にはなんとか心の整理をつけました。

自分の命を守ることに専念します


元気になって、自分の人生を大事にしたいと思います。