前回のお話はこちら👇

 

 

2023/9/21

 

外来で病理結果を聞きます。

 

摘出した右卵巣腫瘍と掻爬した子宮内膜の結果です。

 

 

◎右卵巣腫瘍→類内膜癌(G1)、単体でのステージ ⅠC3期

◎子宮体部→類内膜癌(G1)、単体でのステージ ⅠA期

 

卵巣も子宮も全く同じ病理結果でした。

 

がんの悪性度の高さを示す異型度(グレード)は一番低いG1です(G1~3まで)。

 

悪性度が低い、つまり再発リスクは低く予後は良い方だということです。

 

 

 

問題はステージの考え方です。

 

単体ではそれぞれステージⅠですが、

同じ病理像を示していることから、転移と考えることもできます

 

卵巣→子宮の転移、子宮→卵巣転移、どちらかはわかりません。

 

卵巣がんの病気分類👇

 

子宮体がんの病期分類👇

 

転移となればこのようにステージが上がります。

 

子宮体がんの病気分類の文言でいうと当てはまらないようにも思えますが、

知り合い経由の放射線診断医から聞いた話では子宮→卵巣転移の方がありえると言っていました。

 

 

 

結局のところ主治医の考え方はどうなのか…

 

「これは神様にしかわからないわ」

 

…うーん

 

はっきりとステージまで明言されませんでした。

 

 

 

では、今後の治療方針は??

 

まず、卵巣腫瘍に関して言えば、

悪性なので抗がん剤治療必須となります。

 

これは想定内です。

 

 

問題は子宮です…

 

普通に考えれば子宮、そしてもう一つの左の卵巣も摘出になります。

 

でも、少しでも妊孕性を残す可能性がないか聞いてみました。

 

実は子宮体がん類内膜癌G1の場合に妊孕性温存療法を受けられる可能性があるのです。

 

先生は可能性の話を全てしてくれました。

 

 

もし妊孕性温存療法を行うなら…

 

まず元気な左卵巣から卵子を取り出し、卵子凍結

黄体ホルモン療法を行い、定期的に内膜の組織診を行う

病理的に癌が検出されなくなったら妊娠に向け、自身のホルモン状態に戻す

ただし、内膜の組織診で半年経っても癌が検出されるようであれば、あきらめて全摘出

妊娠準備に入っても、自身のホルモンに暴露されて再発しやすいため、妊娠はすぐに

 

…期限付きだったり、条件が厳しいです。

 

しかも、今妊娠の話ができるパートナーがいる前提の話なんです。

 

私は…今いないんです。

 

じゃあ一年前に別れた彼氏とよりを戻す??

 

…平常心ならそんなこと考えませんが、現実を受け入れたくなくて、一瞬でも考えてしまいました。

 

 

一通り先生から説明を受け、すぐに決めなくていいから、1週間しっかり考えてみてと言ってくれました。

 

1週間後の外来予約をし、母とともにこの日は帰宅しました。

 

情報量が多すぎるし、自身の感情がぐちゃぐちゃです…

 

まずは文字に起こし整理をして、しっかり考えようと思います…