工場用の大型空調機には、暖房の為のヒーターが組み込まれている場合があり、蒸気を作る施設のある工場では、主に蒸気を流体として使用する蒸気ヒーターが使われています。
空調機の暖房の場合、蒸気の使用圧力はだいたい0.2Mpaですので配管は銅管が使われており、やはり年数が経つと経年劣化で溶接部分などに穴が空いたりして蒸気漏れをおこす場合があるんです。
今日はそんな蒸気ヒーターの補修工事でした。
蒸気ヒーターの場合は冷媒漏れと違い、漏れ個所の特定は容易に出来ます。
流体が目に見える蒸気な訳ですから、穴が空けば蒸気が噴き出して廻りが水浸しになりますから一目瞭然です。
しかしやっかいなのがこれからなんです。
蒸気ヒーターを取り外しガス溶接で漏れ箇所を塞ぐのですが、運が良ければ1回で済みますが、運が悪いと2回も3回もやり直さなければならないんです。
というのは、漏れ個所を一か所溶接補修すると、耐圧試験の時に漏れていた時以上に圧力がかかりまた違う場所に穴が空いてしまう場合があるからなんです。
ガス溶接して耐圧試験、そしてまた違う箇所をガス溶接してまた耐圧試験と、この繰り返しとなってしまいます。
古いヒーターの場合は特に多いです。
お客様にはなるべく蒸気ヒーターそのものの交換を薦めてはいるのですが、蒸気ヒーターも安いものではありませんから、なかなか交換の決断も難しいようです。
結局、今日も最初三か所の補修をして再度二か所の補修をしました。
言いにくいことでしたが、お客様には「いつまでもつか解りませんよ。」と言わざる負えませんでした。
今日直したヒーターは、果たしていつまでもつのでしょうか?
心配です。
静岡県沼津市のエアコン専門店
㈱沼冷
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