昨日は某工場から空調機が冷えないという連絡があり点検に行ってきました。
工場などでは、電気室など発熱の大きい機械がある部屋は冬での温度が40℃を超えてしまう為、冷房をしている場所があるんです。
まず疑うのは冷媒漏れです。
今回対象の機器はこのような天吊り型で前面一方吹き出しのタイプです。
機器の全面から冷風が出るのですが、今回の現象は機械の右側からは冷たい風が出ているのに左側からは生暖かい風しか出てこない状態でした。
これは冷媒不足の典型的な症状です。
理由はこうです。
このタイプの機器の場合、冷たい冷媒ガスが機器に入る配管の場所は機器の後方右隅なんです。
そして左側に向かって流れて熱交換しながらまた右後方に戻り配管を通って室外機に行くんです。
ですので、冷媒ガスが少ないと、冷媒ガスが機器の左にたどり着く頃には温まってしまい冷たい風が出てこないんです。
冷媒量が十分であればこんな事ないんですけどネ。
圧力ゲージで確認したところやはり冷媒圧力が低く、冷媒不足でした。
今回は微量の冷媒漏れの為、漏れ箇所の特定には至りませんでしたので、冷媒充填作業のみで完了となりました。