DB500形とJR・国鉄のB級機関車 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

3月のダイヤ改正から下関貨物駅の入換用としてデビューしたDB500形を撮影してきました。

(DB500-1・下関貨物駅・2017年6月3日)

DB500形は北陸重機製で、公式サイトによれば最大500tの貨車を牽引できるということです。

そのほかの詳細はわかりませんが、北陸重機の25t機は500psのディーゼルエンジンを搭載した、電子制御式油圧駆動の機関車のとのことなので、おそらく同じ仕様だと思います。

 

さて、この入換動車然とした機関車に形式が与えられた理由は、ATS-SFを搭載している点にあります。一般的に入換動車は保線車両と同じく機械扱いで、保安機器の搭載をする必要ありません。その代わり保安機器を使用している線路を走行する際は線路封鎖などの手配が必要になります。

 

DB500形はATS-SFを搭載しているので、線路封鎖をせずに入換作業ができるというのがポイントだと言えます。また、下関貨物駅のように貨物取扱量が少ない駅ではHD300形でも過大となるので経済的な機関車としてDB500形を導入したと思われます。それにしてJR貨物があまりアピールしていないのはなぜでしょうかね?

 

さて、DB500形の例にもれず、JRのB級機関車は特殊な事情で導入されています。

JR北海道では2000(平成12)年〜2014(平成26)年までDBR600形を保有していました。

(DBR600-1・札幌運転所・2010年6月1日)

外観を見たら一目瞭然ですが、どこからみても保線用モーターカーHTR-600形そっくりでした。このDBR600形にも保安機器が搭載されており、札幌圏で線路封鎖をせずに除雪することが主目的でした。

除雪ユニットを外せばモーターカーの様に保線車両を牽引することもできましたが、現在は車籍を抹消されて普通の保線機械になっています。

 

国鉄のB級機関車もなかなかのものです。

国鉄ではB級電気機関車のEB10形が1972(昭和47)年まで存在しました。

(EB10 1・府中交通遊園・2013年2月9日)

EB10形は1927(昭和2)年に東北本線貨物支線、通称須賀線用に製造された蓄電池機関車AB10形を1931(昭和6)年に電気機関車化したものです。

須賀線の沿線に陸軍の火薬工場があり、架線とのスパークによる事故を避けるために蓄電池機関車としたと言われていますが、4年後にはあっさり電化されています。

須賀線の廃止で引退。1号機は府中の交通遊園で保存されています。

 

B級蒸気機関車のB20形は有名ですね。

(B20 10・梅小路蒸気機関車館・2003年3月31日)

自動空気ブレーキすら装備していらず、本線運用とは全く無縁の存在でした。

入換に従事した後引退。1号機と10号機が保存されています。

10号機は動態復元されて、元気に走る姿を見せてくれましたが、現在は走っていないのかな?

 

そんな珍車ばかりのB級機関車。DB500形が増備されるのか気になるところです。