5月29日に関西へ出張に行ったときに、ちょっと朝早く出てトロッコ嵯峨駅に行ってみました。
(C56 98/D51 603/C58 48・トロッコ嵯峨・2017年5月29日)
トロッコ嵯峨駅は嵯峨野観光鉄道の起点で、JR嵯峨野線(山陰本線)嵯峨嵐山駅に隣接しています。
(トロッコ嵯峨駅・2017年5月29日)
敷地内にはD51 51が保存されています。
(D51 51・トロッコ嵯峨・2017年5月29日)
D51 51は2004(平成16)年まで大阪府枚方市のくずはモールで保存されていました。
D51 51の背後にある建物が19世紀ホール。ここにもSLが保存されています。
C58 48は1974(昭和49)年に廃車後、共永興業で保存されていましたが、2001(平成13)年にトロッコ嵯峨駅にやって来ました。
(C58 48・トロッコ嵯峨・2017年5月29日)
最終配置区が釧路機関区だったので、切詰デフ、デッキの手すり増設、一部ステップの拡大などの改造が施されています。これらは冬季に入換誘導員の転落事故を防止するための北海道独特の形態です。またデフ上にはつらら切りも装備されています。
C56 98はも共永興業から来た機関車です。
(C58 98・トロッコ嵯峨・2017年5月29日)
最終配置区は浜田機関区でした。
そして共永興業から来たSLがもう1両。D51 603です。
(D51 603・トロッコ嵯峨・2017年5月29日)
D51 603は国鉄SL全廃直前に最後の検査(中間検査A)を受けて苗穂工場を出場しました。廃車後は国立科学博物館で保存されることを前提に追分機関区で保管されていましたが、機関庫の火災で大部分を消失してしまいました。
その後共永興業が引き取っていたようです。
(トロッコ嵯峨・2017年5月29日)
嵯峨野観光鉄道がトロッコ列車ということで、それになぞらえたトロッコのレプリカの様です。以前はフロア内の別の場所にあったようです。
一番奥には小型SLの若鷹号が保存されています。
(若鷹号・トロッコ嵯峨・2017年5月29日)
若鷹号は国鉄鷹取工場で若手職員を育成するための教習用SLです。元は阿波鉄道4形7号でしたが、教習用への改造の際に台枠を延長して、動輪やボイラー高さを移動。さらに運転台の拡大など、近代型SLに近い状態にしています。
JR西日本に承継された鷹取工場が閉鎖された後、移動してきました。
人車鉄道のレプリカも展示されています。
(トロッコ嵯峨・2017年5月29日)
人車鉄道もトロッコに繋がりがあると考えているようです。
トロッコ嵯峨駅には「ジオラマ京都JAPAN」があります。
ここのジオラマは日本最大級なのだそうです。
(ジオラマ京都JAPAN・2017年5月29日)
ジオラマの奥にはEF66形のカットボディが並んでいます。
この2両はJR西日本でブルートレインを牽引した機関車で、現在はこの運転台から模型の運転をすることができます。
(EF66 45・ジオラマ京都JAPAN・2017年5月29日)
EF66 45の片割れは埼玉県さいたま市の「ほしあい眼科」で保存されています。
こちらはEF66 49。
(EF66 49・トロッコ嵯峨・2017年5月29日)
EF66 49の片割れは京都府木津川市のパン屋パン・オ・セーグルにあるそうです。
トロッコ嵯峨駅はなかなか面白い場所でした。