JRグループの3月ダイヤ改正の概要が発表されました。その中から個人的に気になる物をピックアップしてみました。
【JR北海道】
今回のダイヤ改正で一番変化が大きくて、特急列車の体系が大きく変わります。
まず789系0番代を使用した特急「ライラック」が札幌〜旭川間に14往復設定されます。「ライラック」の名称の復活です!
(「スーパー白鳥」クハ789-301・青森・2016年1月24日)
789系0番代は「スーパー白鳥」時代の6両編成で運用し、クロハ789も健在。札幌圏の電車特急では初めてグリーン車が連結されることになります。
789系1000番代を使用する列車は「スーパーカムイ」から「カムイ」に名称を変更して、10往復運転されます。
(「スーパーカムイ」クハ789-2004・江別〜豊幌・2010年6月1日)
(「スーパーカムイ」クハ785-3・江別〜豊幌・2010年6月1日)
785系は「すずらん」のみの運用となります。
宗谷本線系統も体系が変わります。
札幌〜旭川間の特急「スーパー宗谷」は、「宗谷」に名称を変更。運転本数も2往復から1往復になります。
(「スーパー宗谷」キロハ261-202・稚内・2001年8月10日)
「サロベツ」は運転区間を旭川〜稚内間に短縮。そして運転本数を1往復から2往復に増やすとともに、キハ261系0番代に置き換えられます。
(「サロベツ」クハ183-1555・札幌・2005年8月8日)
キハ183系は宗谷本線から撤退する事になります。
つまりキハ261系0番代だけで、宗谷本線の特急3往復体制を維持するため、札幌運転所からの送り込みを兼ねた「宗谷」1往復と、旭川〜稚内間の「サロベツ」2往復体制となるわけです。
「サロベツ」は札幌〜旭川間で「ライラック」と接続する体系となります。
石北本線系統の特急も同様の変更が実施されます。
札幌〜網走間の特急「オホーツク」は、4往復から2往復になります。
(「オホーツク」キハ183-104・苗穂〜白石・2007年5月27日)
そして2往復は旭川〜網走間に短縮されて「大雪」となります。
懐かしい「大雪」の名称が復活することになりました。
(「大雪」スハネフ14-500・網走・1989年8月)
なお、「オホーツク」「大雪」ともキハ183系を引き続き使用します。
そし、キハ183系を使用している「北斗」のうち、1往復をキハ261系1000番代に置き換えて「スーパー北斗」とします。
(「北斗」キハ183-1506・札幌・2009年8月8日)
「北斗」にはNN183系使用列車3往復とN183系使用列車1往復が設定されていますが、おそらくN183系が淘汰されるものと思われます。
【JR東日本】
E721系が磐越西線の運用に入り、一部を除いて719系がE721系に置き換えられるそうです。
(クモハ719-12・磐梯熱海〜中山宿・2016年8月12日)
磐越西線の719系がどのようになるのか気になるところです。
烏山線はEV-E301系「ACCUM」に置き換えられ、キハ40系が引退します。
(キハ40 1007・宝積寺〜下野花岡・2011年1月8日)
これで関東からキハ40系が消滅します。
485系3000番代を使用した糸魚川〜新潟間の快速の運転もとりやめます。
(クハ481-3350・荻川〜亀田・2015年3月21日)
これで485系はジョイフルトレインを除いて消滅することになりそうです。
【JR東海・JR西日本】
(「ひかり」784-2014・新横浜〜小田原・2016年12月13日)
この改正で定期「ひかり」の所要時間も短縮されるようです。
【JR西日本】
可部線可部〜あき亀山間延伸開業。
(クモハ105-19・広島・2010年3月10日)
一度廃止された可部線可部以北の一部が電化されて復活開業します。
そのほか京阪神区間の新快速の12両編成化や「サンダーバード」一部列車の高槻停車などもあります。
【JR四国】
一部列車の時刻変更程度で、大きな動きはなさそう。
【JR九州】
「やませみ かわせみ」の運行開始。
(JR九州プレスリリースより)
またひとつ観光特急が増えますね。
やっぱり北海道と東日本の動きに注目という感じでした。