東武10000系の8両固定編成は現在2編成のみ存在し、東武伊勢崎線で使用されています。
(クハ11802・姫宮〜東武動物公園・2016年8月25日)
東武10000系は1983(昭和58)年に登場した地上線用のステンレス車です。10000系は最初に登場した10000型と1988(昭和63)年にマイナーチェンジされた10030型、VVVFインバータ制御試作車の10080型に分けることができます。
このうち10000型には2両編成、6両編成、8両編成のバリエーションがありました。
8両編成は東上線用として6本投入。
(クハ11801・成増・2011年6月29日)
1988(昭和63)年に11803F〜11806Fに中間車を2両新製して増結し、10両編成化しました。同時に車号も変更し、11003F〜11006Fとなっています。
(クハ10004・朝霞〜朝霞台・2016年4月10日)
2008(平成20)年に東上線池袋口の列車を全て10両編成化することになり、8両編成の11801F・11802Fには伊勢崎線系統から2両編成の11201F・11202Fを転属させて増結して10両編成化しました。
(クモハ11201・野州大塚〜壬生・2006年11月18日)
しかしその後、伊勢崎線から30000系が転属。入れ替わるように11801F・11802Fは伊勢崎線に転属して現在に至ります。
(クハ11802・姫宮〜東武動物公園・2016年8月25日)
11201F・11202Fも後に伊勢崎線に戻りました。
10000型8両編成は2編成のみの存在ですが、伊勢崎線系統のラッシュ時に活躍中。でも見られる機会が少ない感じです。