夏休み最初の週末と言えばJR東海浜松工場の一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」。ということで今年も行ってきました。
(783-2019・浜松工場・2016年7月23日)
JR東海の新幹線電車のメンテナンスを一手に引き受ける浜松工場では新幹線電車の全般検査、台車検査を行なっています。
浜松工場に入場する車両は、浜松駅西方3.5km地点で分岐した引き込み線を走行しますが、浜松工場の直前には伊場第1踏切が設置されています。つまりフル規格新幹線が踏切を渡るシーンを見ることができる唯一の場所が浜松工場というわけです。
そして「新幹線なるほど発見デー」の開催日にはツアー列車が運行されるので、朝早く現地入りすれば、踏切を渡る新幹線を見ることができます。
通過するのは8時52分頃。
(784-1027・浜松工場・2016年7月23日)
浜松工場にはホームがありませんので、ツアー列車はそのまま検修庫に入ります。
(783-1027・浜松工場・2016年7月23日)
イベントのスタートは10時。
まず目指したのは浜松工場名物の「新幹線車体上げ・載せ作業実演」。
(783-2019・浜松工場・2016年7月23日)
元々在来線の工場だった浜松工場では、新幹線の工場で唯一クレーンによる車体吊り上げを行なっています。
そのため、この「空飛ぶ新幹線」は「新幹線なるほど発見デー」のなかでも人気ナンバー1のコンテンツです。
しかし浜松工場の設備更新で2017(平成29)年1月からはジャッキアップに変更されるため、「新幹線なるほど発見デー」としては最後の「空飛ぶ新幹線」となります。
今回全検を受けていたのはX18編成。
(784-2018・浜松工場・2016年7月23日)
普段見ることができない先頭部の連結器や床下機器などを見学することができるのがいいですね。
機器類の展示は新しい建屋に移りました。
(浜松工場・2016年7月23日)
方向幕やLED表示器の展示では、希望した幕を出してくれます。
(浜松工場・2016年7月23日)
新たにドアの開閉体験も加わっていました。さらにN700系のパンタグラフの動作体験もできるようになりました。
(浜松工場・2016年7月23日)
基台カバーのシャッターの動きがよくわかって興味深かったです。
台車はN700系の動力台車と700系の付随台車を展示。
(浜松工場・2016年7月23日)
気になったのがTDT205形からTDT206形に形式変更していること。
(浜松工場・2016年7月23日)
中央締結ブレーキディスクに交換したことで形式変更したのでしょうか?
まぁ、これについては今後調べるとして、今回は床下機器類の展示はなく、台車の展示も少なくなっていました。
もちろんドクターイエローもいます。
(923-1・浜松工場・2016年7月23日)
2年前は車内見学ができましたが……。またやって欲しいですね。
新幹線や在来線の保存車がリニア・鉄道館に移動し、300系が全廃。今年は700系の展示もなくなりました。そして機器類の展示も減ってしまったのは趣味的には寂しいところですが、そもそも「新幹線なるほど発見デー」はファミリーをターゲットとしたイベントなので、エンターテイメント的にはこれでもいいのかな?
(783-2017・浜松工場・2016年7月23日)