
(7301/8501・柳川停留所・2016年5月21日)
現在岡電には11形式22両が在籍しています。最古参は1968(昭和43)年に東武鉄道日光軌道線から譲渡された3000型です。現在も2両が現役で、3005号が東武日光軌道線カラー、3007号が水戸岡鋭治氏デザインの「KURO」となっています。今回は会うことができませんでした。なお3000型は非冷房なので夏季は走っていないようです。
現在の岡電の主力は旧型車両の機器を流用して、アルナ工機で冷房付き車体を新造した車両たちです。種車によって、形式が異なるようです。
岡電冷房車の嚆矢となったのが7000型で岡電開業70周年を記念して1980(昭和55)年に2両製造されました。

(7001・柳川停留所・2016年5月21日)
路面電車の冷房車としては、熊本市電1200形に続く2番目です。
元呉市電800形の2000型の機器を流用しました。
この車両が好評だったので、以後機器流用の冷房車が登場しました。
1981(昭和56)年には元秋田市電200形の岡電1000型の機器を流用した7100型が2両製造されました。

(7102・柳川停留所・2016年5月21日)
車体は7000型同様アルナ工機製で、形状は7000型とほぼ同型です。
続いて登場した7200型は、元大分交通別大線500形だった3500形の機器を流用して2両製造されました。

(7202・柳川停留所・2016年5月21日)
7200型では乗降扉の窓が大きくなっているようです。
7300型は元呉市電700形だった2500型と元呉市電600形だった2600型の機器を流用して登場しました。

(7301・柳川停留所・2016年5月21日)
さらに7400型、7500型、7600型が各1両ずつ製造されましたが、今回は会えませんでした。
7700型は2500型の機器を流用して1両製造されました。

(7701・柳川停留所・2016年5月21日)
7600型以降、車体形状がリファインされライト配列や窓の寸法、形状が変わりました。
1989(平成元)年からは3000型の機器を流用して7900型が登場しました。

(7901・柳川停留所・2016年5月21日)
7900型では前面窓の傾斜が大きくつけられたのが外観上の特徴です。
7900型は5両製造されましたが連番ではなく、1991(平成3)年に8101号車、1992(平成4)年に8202号車という具合に製造されました。

(8201・柳川停留所・2016年5月21日)
1993(平成5)年には8301号車が製造されています。

(8301・柳川停留所・2016年5月21日)
ラストナンバーは8501号車。

(8501・柳川停留所・2016年5月21日)
8501号車は冷房能力を22,000kcalに強化しました。ちなみに従来車は20,000kcalです。
そして2002(平成14)年に2車体低床車の9200型MOMOが登場しました。

(9201B・柳川停留所・2016年5月21日)
ボンバルディアのブレーメン形を基本として、新潟鉄工所が製造した2車体連接の低床車です。2011(平成23)年に新潟トランシスが2編成目を製造しました。
最近はこのようなLRTが各路線で活躍していますが、岡電では意外と少数派だったります。
岡電はコンパクトな路線なので、短時間でもたくさんの車両に出会えました。次はコンプリートかな。