209系mue-trainを見かけました | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

209系mue-trainは、JR東日本の次世代電車開発のための試験をするために209系0番代を改造した在来線用試験電車です。

(クヤ209-2・新宿・2015年7月22日)
京浜東北線ウラ2編成を改造した7両編成として登場。編成としては次世代車両用制御システムの開発に用いられていて、現在使用されている車両情報管理装置TIMS(Train Information Management System)に代わる新しい車両制御システムINTEROS(INtegrated Train control/communication networks for Evolvable Railway Operation System)の試験を行なってきました。
mue-trainでは2タイプのINTEROSを搭載しています。
1~3号車は集中制御方式のINTEROS-Aを試験。

4~7号車は自律分散方式のINTEROS-Cを試験しました。

このINTEROSはE235系で実用化されました。今後のJR東日本の電車には採用されていくと考えられます。

1~3号車は降雨時のブレーキ性能向上試験をしました。また1号車はWiMAXによる高速データ通信の試験を行なっています。

(クヤ208-2・新宿・2015年7月22日)
さらに1~2号車では空気ばね式車体傾斜装置の試験を実施していましたが、これはE353系で実用化されるようです。

4~6号車は営業用車両を用いた地上設備の状態監視用機器の開発に使用されました。

(モヤ209-3・新宿・2015年7月22日)
営業運転をしながら軌道状態や架線状態をチェックするもので、E235系にも搭載されました。

このように、mue-trainで試験された技術はだいたい実用化されたようです。でも今も試運転しているということは、耐久試験なのか? それともさらに新しいシステムの試験をしているのか?おおに気になるところですね。