
(クハE231-40/クハE231-520・三鷹車両センター・2015年2月10日)
三鷹車両センターは現在は中央総武緩行線の車両を一手に引き受ける基地ですが、もともとは中央快速線で運用する車両と地下鉄東西線乗り入れ用の車両を受け持っていました。
かつて、中央総武緩行線用の車両は中野電車区と習志野運輸区(旧・習志野電車区←津田沼電車区)が分担して受け持っていましたが、1986(昭和61)年3月3日に中野電車区所属の車両を三鷹電車区に移管しました。2003(平成15)年12月15日に習志野運輸区が廃止された際に習志野車も三鷹に転属となりました。
中野も習志野も留置線設備は残っており、日中の留置や滞泊に利用されています。
写真右がE231系500番代A520編成、左がE231系0番代B40編成です。

(クハE231-40/クハE231-520・三鷹車両センター・2015年2月10日)
0番代と500番代の顔つきの違いがよく分かりますね。
中央総武緩行線の運用はE231系0番代、900番代のB運用とE231系500番代、209系500番代のC運用に分かれています
C運用はオール4扉車の編成、B運用は5号車に6扉車を連結した編成で、それぞれ列車番号の末尾にC、Bがつきます
余談ですが、かつて中野電車区に所属していた電車の列車番号の末尾がBで、津田沼電車区所属車の列車番号の末尾がCでした。また三鷹電車区所属の中央快速線用車両の列車番号の末尾はAでした。今回E231系500番代の編番号の頭にAがついているのに奇妙な縁を感じました。
中央総武緩行線の車両は朝ラッシュのみや朝夕のみの運用も多いようで、なるほど意外に遭遇できないものだと納得。そんなわけで三鷹17時28分発津田沼行きを待ち受けました。

(クハE231-520・西荻窪・2015年2月10日)
A520編成は山手線を受け持つ東京総合車両センターから転属する際にサハE231-4620を抜き取って10両編成化されています。209系500番代やE231系0番代、900番代の4M6Tと異なり、M車比率が高い6M4T編成となっており、故障時の冗長性が高くなっています。
なお、抜き取られたサハE231形4600番代はE235系に編入され、再び東京総合車両センターに戻って山手線の運用に就きます。
今後E235系の増備に伴い、この配転が繰り返され、10両編成になったE231系500番代全52編成が三鷹車両センターに転属することになっています。
E231系500番代の転入で、三鷹所属のE231系0番代、209系500番代は転出することになりますが、中央総武緩行線の運用数は全部で56運用あり、E231系500番代ではすべてを置き換えることはできません。
そのため、209系500番代13本はすべて転出すると考えられますが、E231系0番代の一部(7本程度?)は残存すると思われます。
E231系0番代の一部は松戸車両センターに転属して常磐線快速に転用されることが決まっています。
現在B20~22編成が東京総合車両センターに入場していて、そのうちB20編成の6扉車サハE230-20を抜き取って廃車解体し、B22編成のサハE231-65を組み込んでマト118編成として組成中です。噂では10両編成2本と5両編成1本を組成するらしいので、おそらくB21編成のサハE230-21の代わりにB22編成のサハE231-66を組み込んだ10両編成とB22編成を5両編成に短縮するのではないでしょうか。あくまで予想ですが。
残る209系500番代とE231系0番代については、205系残存線区への転入が予想されますが、いずれにしてもかつての205系転配劇を思い起こさせるような大規模な転配がありそうですね。
いよいよVVVFインバータ車の仙石線進出もあるのか? と思ったら別のかたちでVVVFインバータ車が仙石線を走り出しますね(笑