
(nissan-global サイト より)
GT-Rという名を冠しているものの、市販車のGT-Rとは似て非なるスタイルです。まぁスポーツカーが市販車の形状をしていたらロスだらけになるのでこれは当然といえば当然でしょう。
それにしてもトヨタやアウディ、ポルシェと比べてもちょっと印象が違いますよね。
この疑問はサイドビューを見るといっそう深まります。

(nissan-global サイト より)
なんというロングノーズ&ショートデッキ!
コクピットが車体中央部よりも後ろにあるこのスタイルは古典的スポーツカーによく見られたスタイルですが、実はこのGT-R LM NISMOはフロントにV6気筒3ℓツインターボエンジンを搭載しているとのこと。ではこのクルマはFRなのかというと、答えは「ノー!」
なんとFF車なのだそうです!

(nissan-global サイト より)
つまり前輪駆動。そのためタイヤの幅はフロント14インチ、リヤ9インチと、フロントの方が太くなっています。
FFといえばフロントに重量物が集中するので、フロントへビートなると思われがちですが、GT-R LM NISMOのエンジンは前輪よりも後ろ側、つまりフロントミッドシップに搭載しているので、重量配分的にはそれほどフロントヘビーではないのかもしれませんが、やっぱりびっくりしちゃいますね。
では定番であるリヤミッドシップとしない理由はなんなのでしょう?
これは想像ですが、リヤミッドシップエンジンの場合、吸気口が突起となることや、オイルクーラーやインタークーラーといった冷却系レイアウトの関係でサイド部分がフラットではなくなります。そこで、フロントエンジンとして、吸気や冷却のレイアウトの効率を高めようとしたのかな?
でもフロントタイヤにかかる負担がものすごく大きそうな気がしますが。

(nissan-global サイト より)
ル・マン24時間レースでは直線区間がかなり長いので、最高速を稼ぐという意味ではFFでも問題がないのかもしれませんが、やっぱりどのような走りを見せるのか気になるところですね。

(nissan-global サイト より)