
(クモハ701-1020・相馬・2014年6月20日)
使用されているのは701系K618編成、K620編成、K625編成。いずれも元々は仙台車両センター所属でしたが、現在は勝田車両センターに転属という扱いとなっています。運行開始に当たって原ノ町駅に陸送され、同駅を拠点としています。
トイレは閉鎖され、相馬行きの行き先表示は非表示となっています。

(クモハ701-1020・相馬・2014年6月20日)
相馬~浜吉田間は代行バスを運行。

(相馬・2014年6月20日)
駅の発車案内も代行バスで表示しています。

(相馬・2014年6月20日)
相馬~浜吉田間は現在運行を休止していますが、この区間のうち駒ヶ嶺駅はこれまで通りで、2017年の運行再開を待っています。

(駒ヶ嶺・2014年6月20日)
運行休止から3年以上経過したため、雑草がかなり成長しました。

(駒ヶ嶺・2014年6月20日)
線路はしばらく放置状態で、踏切の遮断棒も撤去されています。架線が張られているのは駒ヶ嶺~新地間のこの付近まで。

(駒ヶ嶺~新地・2014年6月20日)
すでに架線のテンションもおかしいことになっていますが、この先で架線も線路もなくなっています。
そして新地駅付近。この未舗装路がかつての常磐線です。

(駒ヶ嶺~新地・2014年6月20日)
このまままっすぐ行ったところに新地駅があったのですが、現在は跡形もありません。またここから常磐線の新しい線路は内陸部へ移設されるため、左へカーブしていきます。
付近に津波で損傷したまま放置されている住宅もありますが、ほとんどはこのような荒野状態です。
仙台側の踏切から新地駅を見るとこのような感じ。

(新地~坂元・2014年6月20日)
新駅と新線は写真右側にできます。
踏切にはまだレールが残されていますが、ここを列車が走ることはもうありません。

(新地~坂元・2014年6月20日)
新線の建設も始まっていて、踏切の北側に路盤を建設しています。

新路線は集落にあわせて国道6号線よりに移設されます。

新地駅はわずかに移動するだけですが、坂元駅、山下駅は大きく移動します。
移設予定区間は線路も架線も、被災車両のほとんどが撤去されましたが、まだコンクリート橋が残っている箇所もありました。

(新地~坂元・2014年6月20日)
坂元には長大なホームと一部構造物が今もあります。

(坂元・2014年6月20日)
しかし駅舎どころか駅前にはなにもありません。

(坂元・2014年6月20日)
新駅は写真のはるか先にできる予定です。
山下駅も移転します。

(山下・2014年6月20日)
この付近には住宅も多数残っていますが、坂元駅同様に新しい山下駅は国道6号線寄りに移転します。
相馬~浜吉田間の移設工事が完了するのは2017年と言われていますが、早期の復旧を願うばかりです。