JR四国2000系試作車「TSE」の特徴は? | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

前回紹介したTSEの続きです。

(「宇和海」2001・伊予市~向井原・2014年5月24日)
TSEは3両編成で試作されました。2001は非貫通構造の前頭部を持ち、振り子制御装置を搭載しています。

(「宇和海」2001・宇和島・2014年5月24日)
2000系はプラグドアを採用しました。新製時は密着式自動連結器を装備し、さらにカバーされていましたが、現在は密着連結器を装備しています。
客室設備としてはトイレと洗面所を備えています。ちなみにトイレは和式。
運転台にモニタが存在しないのは時代かな。

(「宇和海」2001・宇和島・2014年5月24日)
ブレーキは電気指令式空気ブレーキで、排気ブレーキ、機関ブレーキを併用しています。

台車はS-DT56形。

(「宇和海」2001・宇和島・2014年5月24日)
381系以来のコロ式振り子装置を搭載していますが、ボルスタレス構造を採用しました。

エンジンはコマツSA6D125H形を2基搭載。

(「宇和海」2001・宇和島・2014年5月24日)
直列6気筒11ℓ直噴ディーゼルインタークーラーターボエンジンで330psを発揮します。コマツ製エンジンはコンパクトなのが特徴です。
中間車の2201は業務用室、車掌室、車販準備室を備えています。

(「宇和海」2201・宇和島・2014年5月24日)
当初は電話室も備えていましたが、2000年に撤去されました。
2001と2201にはAV装置を搭載していましたが、量産化改造時に撤去されています。

2101の新製時はドアレール式の外側貫通扉を備えていましたが、量産化改造で通常の貫通構造に改められ、現在は板で塞がれています。

(「宇和海」2101・宇和島・2014年5月24日)
和式トイレと洗面所を装備。新製時はキハ185系との併結を考慮して密着式自動連結器を備えていましたが、量産化改造で電気連結器付密着連結器に交換しています。
また新製時はソファーが設置されていましたが、量産化改造時に撤去されました。

リクライニングシートは980mmピッチで配置されています。

(「宇和海」2001・宇和島・2014年5月24日)
新製時は窓側に向けて斜めに固定できる構造になっていましたが、量産化改造時に廃止されました。

(「宇和海」2001・宇和島・2014年5月24日)
しかし、背面も含めてモケット張りなのがTSEの特徴となっています。

2101の元ソファー部分は量産車と同じシェル形状のリクライニングシートを配置、

(「宇和海」2101・宇和島・2014年5月24日)
このあたりはいかにも試作車という感じですよね。

試作車らしく量産車とは違う仕様なのが楽しいTSE。機会があれば乗車するとこをおすすめします。

(「宇和海」2001・宇和島・2014年5月24日)