短命に終わった「スーパーこまち」 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

定期運行が終了する「あけぼの」に話題が集中している感がある今年のダイヤ改正ですが、「スーパーこまち」の消滅はあまり騒がれていませんね。

(「スーパーこまち」E621-4・角館~鶯野・2013年3月19日)
「スーパーこまち」は2013年3月16日のダイヤ改正で登場。E6系を使用し、東北新幹線区間はE5系「はやぶさ」と併結して最高速度300km/hで運行を開始しました。

(「スーパーこまち」E621-5・福島~白石蔵王・2013年4月6日)
1997年以来運転されていたE3系「こまち」は最高速度275km/hだったため、「スーパーこまち」は速度も料金も「はやぶさ」と同格という扱いでした。余談ですが、E5系「はやぶさ」単独列車は、このダイヤ改正で320km/hに最高速度を引き上げています。

(「こまち」・E322-2・那須塩原・2013年4月13日)
その後E6系の増備が進み、「こまち」にも充当されるようになりました。ちなみにE6系の併結相手は常にE5系でしたので、同じE5系+E6系編成で、最高速度300km/hの「はやぶさ」「スーパーこまち」と最高速度275km/hの「はやて」「こまち」が存在していたことになります。
そして3月15日のダイヤ改正でE3系は「こまち」から完全に撤退し、E6系に統一されます。これによって、東北新幹線内で275km/h運転をする理由はなくなったわけです。そして秋田新幹線は全列車「はやぶさ」と併結し。東北新幹線内の最高速度を320km/hで走行する列車に統一されることになりました。
当然「スーパーこまち」と「こまち」に分ける理由も消滅したわけで、ダイヤ改正から「こまち」に統一されることになったわけです。
「スーパーこまち」が存在した期間は2013年3月16日~2014年3月14日で、なんと1年も存在していなかったことになります。

しかも「スーパーこまち」の最高速度は300km/hで終了。320km/hに速度が引き上げられたのは「こまち」という結果に。


この1年間の秋田新幹線の流れを整理するとこのようになります。

2013年3月16日ダイヤ改正
「こまち」
東北新幹線区間の最高速度275km/h、通常料金、使用車両はE3系、後にE6系投入、東北新幹線内での併結相手はE2系及びE5系「はやて」、ただしE6系「こまち」の併結相手はE5系「はやて」
「スーパーこまち」
東北新幹線区間の最高速度300km/h、速達料金、使用車両はE6系、東北新幹線内での併結相手はE5系「はやぶさ」

2014年3月15日ダイヤ改正
「こまち」
東北新幹線区間の最高速度320km/h、速達料金、使用車両はE6系、東北新幹線内での併結相手はE5系「はやぶさ」

つまり、「こまち」はスピードも料金もアップするというわけですね。

ともあれ、1年未満で消えていく「スーパーこまち」。間違いなく新幹線史上最短命の列車名となりますね。

(「スーパーこまち」E621-6・那須塩原・2013年4月13日)