JR東日本の特急形車両を考察してみる「第3世代」 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

さて、第2世代の次は第3世代なのですが、あえて分けたのはベースシステムがE233系となり、伝送系の二重系統化など信頼性を向上させていることと、新幹線で実績がある制振制御が導入されるなど、進化しているからです。

ということでE259系。253系の後継車として2009年10月1日から「成田エクスプレス」として営業運転を開始しました。

(「成田エクスプレス」クロ259・成田~空港第2ビル・2010年7月28日)
アルミダブルスキン構造の車体はE653系以来、客室の断面積を最大限確保した形状を採用。ただし踏切事故に対する安全性を見直し、高運転台型とされました。
伝送系の二重化のほか、予備のパンタグラフを搭載して信頼性の向上を図りました。また先頭車にはE2系と同じ空気アクチュエータ式フルアクティブサスペンションを搭載。また車体間ダンパも採用。
客席にはコンセントを設置したほか、無線LANサービスも行なっています。
6両編成22本の132両が製造され専ら「成田エクスプレス」に運用されているが、臨時特急「マリンエクスプレス踊り子」に運用されるようになりました。料金は「スーパービュー踊り子」と同じA特急料金となっていて185系「踊り子」より上級となっています。

E657系は常磐線の651系とE653系を置き換えるために登場。2012年3月17日より定期営業運転を開始し、「スーパーひたち」「フレッシュひたち」に使用されています。

(「スーパーひたち」クハE656-9・内原~赤塚・2013年1月5日)
従来JR東日本の特急型電車TDO(現A&F)かGKインダストリアルがデザインを担当してきましたが、E657系のデザインは近畿車輛が担当しました。先頭部はクラッシャブル構造の高運転台。
二重化された伝送系やシステムはE259系と同様ですが、交流区間がBTき電で編成内を特高圧ケーブルで引き通すことができないため、予備のパンタグラフは備えていません。
また無線LANやコンセントなどの客室設備は細部は異なるもののE259系と共通。
車体間ダンパも同様ですが、空気アクチュエーター式アクティブサスペンションは先頭車と中間のグリーン車に搭載しています。
10両編成16本、160両が製造され、2013年3月にE657系に統一されましたが、現在指定席券の発売状況確認用ランプの設置工事を行なっていて、期間限定で651系が復活しています。

そしてE351系を置き換えるためにE353系の先行車を製造することをJR東日本は発表しました。

やはり製造コストとメンテナンスコストが高くつく制御付き自然振り子装置はやめて、空気バネ上昇式車体傾斜装置を搭載。E351系よりは多少所要時間が伸びますが、E257系よりは短縮を見込んでいるようです。
なお公式発表ではE351系の置き換えのみがアナウンスされていますが、最終的にはE257系も置き換える模様。置き換えられたE257系0番代は「踊り子」に転用して185系を淘汰すると言われていますが果たしてどうなることやらですね。