
(C57 66・入新井公園・2014年2月11日)
このC57 66ですが、実はちょっと有名な車両です。それはなぜかというと……

発車するんです!
意味がわからない人もいるかと思いますので、説明しますと、地上に設置された駆動装置がC57 66のピストンを動かして動輪を回すというものです。

公園内にある小屋には最高使用圧力9.5kg/㎠、内容積0.4㎥のエアータンクと、電動機出力22kW、容量3.61㎥/minのエアーコンプレッサー。そして操作盤が設置されています。
そしてC57 66の脇にあるボックスには400ℓ/hの蒸気発生装置を設置。

で説明板のように送気、排気、蒸気の経路が書かれているのですが、なんともわかりにくいです。
おそらく、実際にピストンを動かすのは圧縮空気の力を利用し、そこに雰囲気作りを兼ねて蒸気を併用しているのかと思われます。

で煙突からではなく、排気管から空気を出す仕組みなのでしょう。

ところで、レール上に動輪が乗っていると、本当にC57 66は走り出してしまいますが、実は動輪部分はピローブロックが配置されているので、ちゃんとその場にとどまっています。

このピローブロックの耐荷重は3.6t/㎡らしいです。
毎日ロッドが動いているので、とてもきれいですね。なお汽笛の音色はかなり変なようです。

このSLの存在を知ったのは幼稚園の頃。一度間近で見てみたかったのですが、実現するまでに40年かかってしまった(笑
というのもまさか今も動いているとは思わなかったもので。今度は動いている姿を見たいと思います。