
(C58 239・西松井田~横川・2014年1月21日)
12系客車とDD51 888を牽引してやってきたC58 239。意外とスピードが速かったです。
横川駅に到着後、たくさんのスタッフがC58 239の各部を入念にチェックしていました。

(C58 239・横川・2014年1月21日)
信越本線の試運転では「ゆうづる」のデザインを模した特製ヘッドマークを装着していました。

(C58 239・横川・2014年1月21日)
スノープラウと連結器の間に緑色の物体が見えますが、これはATS-P車上子です。ちょうど前輪の間に位置します。

(C58 239・横川・2014年1月21日)
運転台側面にもATS-PとATS-Psの標記が入ってますね。

(C58 239・横川・2014年1月21日)
運転台には当然ATS-PとATS-Psの表示器が設置されています。

(C58 239・横川・2014年1月21日)
上がATS-P、下がATS-Psです。ATS-Pを装備しているので、上越線や信越本線で試運転をすることができるわけですね。当然ながらこの線区をメインとしているC61 20とD51 498にもATS-Pが装備されています。この3両は電力消費量が増えてしまったため、ATS用小型タービン発電機を大型のタービン発電機に交換しています。

(C58 239・横川・2014年1月21日)
ちなみにC57 180はATS-Psのみなので、ATS用発電機のまま。以前は上越線でD51 498と重連して先頭に立ったこともあったC57 180ですが、現在は不可能。前回D51 498やC61 20と重連運転した際に次位だったのはATS-Pを搭載していないからです。
JRが復活させたのテンダー式のSLの例に漏れず、C58239も重油併燃式となり、でテンダーに大型の重油タンクを搭載しています。

(C58 239・横川・2014年1月21日)
できるだけ目立たせないようにするため、テンダー上端と面位置になっていますが、上からだとよくわかりますね。この場所に無線アンテナも搭載しました。
前照灯がシールドビーム2灯というのが東北スタイルなのだそうです。

(C58 239・横川・2014年1月21日)
ボイラーは一部作り替えるなど大がかりな整備を実施。

(C58 239・横川・2014年1月21日)
スタッフの点検作業も終了して、折り返す準備ができたようです。

(C58 239・横川・2014年1月21日)
まるで鉄道模型のような編成ですね。
C58 239に連結されている12系客車ですが、実はSL伴走車のオヤ12 1という事業用車。先ほどのスタッフの皆さんはこの車両に乗車してきました。

(オヤ12 1・横川・2014年1月21日)
ご覧の通りスハフ12 158を改造した事業用車で土崎工場(現・秋田総合車両センター)で2002年に改造されました。外観はほぼスハフ12ですが、車内は座席の一部を撤去。SLの平軸受の油温などの状態を把握するためのPCや保安機器などを搭載しています。
というわけでSL伴走車。

(オヤ12 1・横川・2014年1月21日)
表示ずれてるし(笑
オヤ12 1は各地へ遠征や大宮総合車両センターに入出場するJR東日本のSLに随伴するほか、秩父鉄道のC58 363の入出場の際にも随伴するようです。
で、軸受の油温データのやりとりのためにSLとオヤ12双方をKE100形ジャンパ連結器で結んでいます。

(横川・2014年1月21日)
JR東日本のC57 180、C61 20、D51 498も同様にKE100形ジャンパ連結器が装備されています。
復路はDD51 888が牽引して高崎へ戻ります。

(DD51 888・横川・2014年1月21日)
DD51 888はお召し予備機です。高崎のDD51も人気が高いですね。
11時14分、試運転列車は高崎へ向けて発車していきました。

(C58 239・横川・2014年1月21日)
牽引される客車(気動車)もできあがったようですし、「SL銀河」の運転開始が待ち遠しいですね。