
(クハ111 2152/クハ111 1072/クハ183-21・ポッポの丘・2013年12月21日)
たまたま、ポッポの丘のオーナーさんがいらっしゃっていたので、搬入の経緯を伺ったところ、この3両を譲り受けた保存会のメンバーが「地元千葉で保存したい」ということで、ポッポの丘が保存場所を提供したそうです。夢ハウスあずさ号では、2両のクハ111を背中合わせにつなげて宿泊施設として使用していましたが、ポッポの丘では仲良く並べられました。
クハ183-21は特急シンボルマークとヘッドマークが盗まれてしまっていましたが、今後キレイに化粧直しされることを期待しています。

(クハ183-21・ポッポの丘・2013年12月21日)
183系は総武線東京地下駅に乗り入れるため、ATCと貫通扉を備えています。貫通扉は房総線での分割併合を想定するとともに、地下線での非常口を兼ねていたので、新製当時貫通ホロは準備工事でした。たまに貫通扉を開けたりしてくれると嬉しいですね。
113系1000番代は総武線東京地下駅乗り入れ対応車のグループで、総武快速線及び直通運転を予定していた横須賀線に新製投入されました。

(クハ111 1072・ポッポの丘・2013年12月21日)
クハ111 1072はユニット窓、冷房装置搭載(一部は冷房準備工事)されたグループで、先頭車にはATCを搭載。外観でタイフォンが裾部にあるのが特徴で、この位置にタイフォンがあるのは同グループとクハ711ぐらいしか例がありません。
横須賀・総武快速線にE217系が投入されたあと、113系1000番代は東海道本線や房総線に転属して113系の初期車を淘汰しましたが、東海道本線はE231系、E233系などに置き換えられ、房総線も209系に置き換えられ手全廃されました。
クハ111 2152はシートピッチを改善した113系2000番代の一員。

(クハ111 2152・ポッポの丘・2013年12月21日)
新製当初は東海道本線で運用されましたが、E231系に置き換えられた後房総線に転属。横須賀色となっていましたが、晩年湘南色に戻されて活躍しました。そして209系に置き換えられて廃車となりました。
カットボディではあるものの関東でこの3両を見る事ができるようになったのは喜ばしいことです。
さて、この場所にはDE10形とブルートレインも保存されています。

(DE10 30・ポッポの丘・2013年12月21日)

(オロネ24 2・ポッポの丘・2013年12月21日)
オロネ24形は貴重なプルマン形開放式A寝台車。
今回クハ183-21が搬入されたためオハネフ24 2の顔が隠れてしまうのではとちょっと心配したのですが、整備中で立ち入り禁止になっていたので確認できず。と思いきやオーナーさんの粋な計らいで立ち入りの許可がいただけました。今後オハネフ24はこんな感じで見ることができます。

(オハネフ24 2・ポッポの丘・2013年12月21日)
広角レンズは必須ですが、なんとか撮影可能ですね。
さて、前回ポッポの丘を訪れたのは2013年1月20日 でした。この時はキハ38 1の据え付けと24系の養生が完了していました。その後千葉都市モノレール1003形と1004形が搬入されました。

(1004・ポッポの丘・2013年12月21日)
車内はこんな感じです。

(1003・ポッポの丘・2013年12月21日)
傍らには台車が展示されていました。

(ポッポの丘・2013年12月21日)
これは直角カルダン駆動?
キハ38 1は千葉都市モノレールの影に隠れて目立たなくなってしまいました。

(キハ38 1・ポッポの丘・2013年12月21日)
車内はギャラリーになっています。
キハ38の隣には線路が引かれ、入れ換え機と車掌車がいました。

(ポッポの丘・2013年12月21日)
以前から場所が移動していたのですが、オーナーさんによると、子どもを乗せて運転しているとのこと。今日はカーブ区間に脱線防止ガートレールを設置していたので運休していたとのことでしたが、設置が完了したので試運転を行なっていました。

(ポッポの丘・2013年12月21日)
そして脱線防止ガートレールの有用性を目の当たりにしました!

(ポッポの丘・2013年12月21日)
なるほど納得です!
最後にその他の保存車両を改めて紹介しましょう。まずは営団400形。

(454・ポッポの丘・2013年12月21日)
銚子電鉄700形

(デハ701・ポッポの丘・2013年12月21日)

(デハ702・ポッポの丘・2013年12月21日)
元は近江鉄道デハ51形でした。
いすみ200'形。

(いすみ204・ポッポの丘・2013年12月21日)
地元の木原線が第3セクター化のいすみ鉄道となった際に導入された富士重工LE-CarⅡ7両のうちの1両。新製当初はいすみ100形でしたが、セミクロスシートをロングシートに改めていすみ200形になりました。さらに床を張り替えた際にいすみ200'形となっています。
北陸鉄道モハ3750形。

(モハ3752・ポッポの丘・2013年12月21日)
新製当時はモハ5000形でしたが、主制御器を自動進段式に換装してモハ3750形となりました。
万葉線デ7000形。

(デ7052・ポッポの丘・2013年12月21日)
万葉線の前身である加越能鉄道から引き継いだ車両。2011年5月にモハ3752とともに販売所として利用されています。ポッポの丘の車両はいずれも保存状態が良く好感が持てます。今後もこの状態を維持していって欲しいものです。