
(EF81 719・岸辺・2013年5月31日)
EF81形は50/60hz対応交直両用3電源方式の電気機関車ですが、0番代152両、300番代4両、450番代5両、そして500番代3両が製造されました。
さらに関門トンネル区間用として0番代14両に重連総括制御を付加して400番代としています。
で、この719号機は700番代というわけではなく、JR貨物のEF81形0番代の車号に+600としたものです。E6系の甲種輸送列車を牽引したのも742号機でしたね。

(EF81 742・羽後牛島~秋田・2013年6月2日)
で、なんで車号を変更したのかというと、国土交通省が100km/hを超える機関車に運転状況記録装置の搭載を義務づけたためです。JR貨物では最高速度100km/hで事足りるため運転状況記録装置を搭載せず、最高速度を110km/hから100km/hに変更することとしたため、JR旅客会社に同グループの機関車が存在する場合は、番号で区別することにしたわけです。
同様の理由でEF65形1000番代は+1000の2000番代となっています。一方EF64形は元々最高速度100km/hなので改番されていません。
他のEF81形についてですが、JR貨物オリジナルの450番代、500番代は当然ながら改番する必要なし。

(EF81-453・北九州貨物ターミナル・2007年2月18日)

(EF81-503・加賀笠間~松任・2011年3月26日)
ED79形50番代やEF66形100番代もJR貨物オリジナルですね。
ステンレス車体の300番代は4両全車がJR貨物に承継されているので、これも改番する必要なしです。

(EF81 304・北九州貨物ターミナル・2007年2月18日)
400番代はJR九州所属車が消滅していたので、これまた改番されていません。

(EF81 401・門司・2007年2月18日)
同じ理由でJR所有機が消滅したEF66形0番代も改番されていませんね。
改番されたとはいっても国鉄形の活躍ができるだけ長く続いて欲しいものです。