【国鉄形電車の思い出】Part116 最後の最後に四国に登場した国鉄新性能電車 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

四国の国鉄路線の動力近代化はディーゼル機関車と気動車によって推し進められましたが、瀬戸大橋線の開業を控えた1987年3月23日、予讃本線高松~坂出間と多度津~観音寺間、土讃本線多度津~琴平間が直流電化されました。この電化に際して新製投入された近郊形電車が121系で、2両編成19本が製造されました。
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(クモハ121-14・坂出~宇多津・1988年8月)
121系は軽量ステンレス車体に105系と同じ走行システムを組み合わせた車両。製造当時は赤14号の帯を巻いていましたが、JR四国発足直後に青26号に変更されています。

クモハ121形の台車の一部はDT33形の廃車発生品、クハ120形の台車はDT21T形、電動発電機(MG)はサシ481形の70kVAの廃車発生品など、流用品が多いのもこの時期の特徴です。
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(クハ120-5・高松・1988年8月)
なお四国の検修設備の関係で編成方向が逆転しているという話がありますが、写真を見る限りは正規方向を向いています。そもそも121系は宇高連絡船を経て入線しているので、この方向で合っているはずなのですが、なにが逆なんでしょう?

121系は予讃本線の電化延伸に伴って、狭小トンネル対策でパンタグラフをPS16形からS-PS58形に交換されました。
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(クモハ121-19・・2009年5月23日)

2011年11月からはワンマン化対応改造が実施されましたが、それに伴って帯色が原色の赤14号になりました。
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(クモハ121-1・多度津・2011年6月11日)
同時にスカートの設置を始め、仕様変更は多岐にわたります。

予讃本線で試験運転を行なっていたフリーゲージトレインと顔を並べる場面もありました。
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(クモハ121-2・坂出・2011年6月11日)

121系は今後もJR四国の主力として頑張っていくことでしょう。
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(クモハ121-1/クモハ121-8・多度津・2011年6月11日)