
(クモハ717-4・仙台・2007年10月7日)
東北地区向けは451系、453系を種車とした3両1ユニット。車体構造や機器構成は413系と同様で、違いは直流電化区間用機器を機器を持たないことぐらいです。ジャンパ連結器も717系同士用のKE96形の他に、KE76形2本を備え、急行形電車などとの併結が可能である点や、TM20形主変圧器を搭載したため50/60Hz両対応となった点も同じ。
クモハ717+モハ716形0番代は451系が種車で5ユニット登場しました。

(クモハ717-3・仙台・2002年11月3日)
451系の主電動機はMT46でしたが、改造時に全車MT54形主電動機に換装されています。
また、MT54形搭載車だった453系を改造したクモハ717+モハ716形100番代も5ユニット登場しました。

(クモハ717-101・仙台・2007年10月7日)
性能的には0番代、100番とも同じでしたが、主抵抗器と転換器箱が異なるため番代区分されています。
制御車のクハ716形は共通仕様の0番代。種車はクハ451形でした。

(クハ716-1・原ノ町・2005年12月25日)
413系のクハ455形700番代のような簡易改造車は存在せず、10両全車がクハ716形となりました。
717系の活躍エリアは常磐線が中心で一時は水戸~仙台間で運用されました。また東北本線福島~小牛田間での運用実績もあるそうです。
晩年は原ノ町~仙台間で活躍していましたが、E721系の登場で2007年11月10日に定期運用を終了し、廃車されました。
九州向けの717系200番代は475系が種車。717系0、100番代、413系と異なり2両編成で登場しました。車体も713系がベースとなり冷房装置も713系と同じAU710形を搭載しました。

(クモハ717-206・南宮崎・2009年3月15日)
国鉄時代に4編成が改造され、JR九州が3編成追加改造。JR九州仕様車は戸袋窓を廃止していました。
さらに1995年には457系を改造した900番代が登場。900番代は457系の車体中央に両開き扉を増設した車両で特異な外観をしていました。

(クモハ717-901・鹿児島総合車両所・2010年10月15日)
900番代を見たのはこの時だけ、既に定期運用はなくなっており、一部部品が抜かれている状況でした。
717系200番代も姿を消しつつありますが、900番代を含めてひととおり見ることができたのはラッキーでしたね。