日豊本線苅田港線跡を見て来た! | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

かつて日豊本線小波瀬西工大前駅から苅田港駅を結ぶ4.6kmの貨物支線がありました。通称苅田港線と呼ばれる貨物線。北九州貨物ターミナルからの貨物列車は小波瀬西工大前駅から方向転換して入線していましたが、同駅での機回しができないためDE10形によるプッシュプル運転を行なっていました。1994年、車掌車のョ8000形にブレーキ弁、警笛装置、前部標識灯、電気式ワイパーを設置したヨ38000を使い、貨物線内はDD51形による推進運転に切り換えました。この珍風景は2005年1月の貨物列車廃止まで続きました。ヨ38000はしばらく門司機関区構内に留置されていましたが、現在もまだあるらしいとのこと。
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(ヨ38000・門司機関区・2007年2月18日)

貨物線は2005年1月の営業休止後も線路はそのまま残されていましたが、2008年11月に事業休止届けがだされ、2009年3月に踏切を撤去。2012年3月31日で苅田港駅のコンテナ取り扱いも中止となりました。

起点となる小波瀬西工大前駅。かつて貨物列車が折り返していた中線が残っています。
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(クハ411-112・小波瀬西工大前・2013年4月27日)
まだまだ415系も現役で活躍中。

貨物線は日豊本線の東側にあって苅田港へ向けて分岐していました。
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貨物線は苅田港へ向けて北東にほぼ一直線で進んでいました。
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分岐後しばらくは道路と小川に沿ってレールが敷かれ、踏切にもレールが残っていました。

国道10号線を渡ると、風景がローカルムードに一転します。
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民家の合間を通り抜ける感じがいいですね。この付近の踏切はレールを撤去していました。

やがて海側からの民家は途切れ、遠くに工業地帯が見えてきます。
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小さなコンクリート橋も残っていました。
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しかも信号まで残っています。

草に埋もれながらも残るレール上をDD51とヨ38000のコンビが活躍していたわけですね。
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県道25号線の踏切もレールを完全に撤去していました。
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貨物線は営業休止もしばら事業休止されていなかったため、踏切での一時停止義務が残っており、事故の原因なると言うことで地元から休止要望が出されていたのだとか。

苅田港駅構内方向にもまだ信号機があるようです。
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場所が場所だけに大きく変貌する気はしませんが、果たしてどうなることやら。