そうこうしているうちに山手線にE231系500番代が投入されて、山手線から205系が姿を消してしまいました。

(クハ205-14・大宮総合車両センター・2005年5月28日)
やっぱり油断なりませんね。
山手線から撤退した205系は、2002年頃から各線に大転配されることになりましたが、単編成化されて先頭車が圧倒的に不足したので改造先頭車が大量に登場しています。そしてこの大転配で各線の103系が淘汰されていきました。この頃はこれら103系や、他の列車を撮りに行ったついでに205系を撮影している程度でした。
川越線で活躍していた103系3000番代、3500番代を撮影している時にやってきた205系3000番代。先頭車はサハ205に運転台取り付けたものですが、その前面デザインは何とも言いがたいものがありますね。

(クハ204-3001・的場~笠幡・2004年1月4日)
3000番代は半自動扉化されたほか、車いすスペースの壁面にヒーターが設置されています。4両編成5本が入線しました。
鶴見線の103系に乗りに行った際、川崎駅の乗り換え待ちで見かけた南武線用205系。先頭車はサハ205を改造した1200番代となった山手線からのが転入車です。

(クハ205-1203・川崎・2005年3月5日)
南武線には205系新製車が存在していましたが、この改造転入車が103系を淘汰しています。
鶴見線の103系乗車後、久しぶりに訪れた南武支線にはモハユニットに運転台を取り付けて2両編成とした205系1000番代がいました。

(クモハ204-1002・浜川崎・2005年3月5日)
2002年に中央総武線から4両を改造。翌2003年に山手線から2両を改造投入し、101系を淘汰しました。
武蔵野線で貨物列車を撮影している合間に頻繁にやってくるのが205系。結果として武蔵野線の205系の写真が増えていきました。
武蔵野線の205系は2種類あって1991年に新製投入されたグループの先頭車は京葉線用と同じ「メルヘン顔」です。

(クハ205-146・北朝霞~西浦和・2005年10月29日)
8両編成ですが、京葉線地下区間の急勾配対策で6M2Tと電動車比率を高くしています。
2004年から中央総武線、山手線から転用された205系は電動車が不足し、6M2Tとなった1編成以外は4M4T編成しか組めなかったため、走行システムをVVVFインバータ制御方式に変更して性能アップ。電動車は5000番代となりました。先頭車は従来のままで、一見古そうに見えるのがミソですね。

(クハ205-53・北朝霞~西浦和・2005年10月29日)
主回路装置はSC71形に、主電動機はMT74形に換装され、それに伴って台車も改造されてDT70形に形式変更されました。
なお2006年にはメルヘン顔編成にも5000番代改造車が登場しています。
205系は京阪神緩行線にも投入されていましたが、2005年に「雷鳥」撮影の合間に撮影しました。

(クハ205-38・山崎~高槻・2005年9月17日)
京阪神緩行線の205系は7両編成4本という少数派だったので、205系がやって来た時はちょっと嬉しかったり。同線の205系はこの後不思議な転配を繰り返すことになります。
205系のなかで唯一積極的に撮りに行きたかったのが205系1000番代でした。
JR西日本が1988年に阪和線に投入した車両ですが、前面の窓配置、形状が独特のデザインとなっています。また性能も異なり110km/h対応となっています。

(クハ204-1002・紀伊中ノ島・2005年12月3日)
これまた4両編成5本と少数派で、しかも行く機会の少ない阪和線でしたが、和歌山に105系や381系を撮影しに行った際に、幸運にも撮影することができました。
いつもついでの存在だった205系ですが、このあたりから少し興味が出てきた感じでした。