
(1510・横浜市電保存館・2013年3月3日)
ここは常設の博物館としては最大級の路面電車展示両数を誇るのではないでしょうか?
横浜市電保存館は市電廃止翌年の1973年8月25日、旧滝頭車両工場跡に開設。1982年に一旦閉鎖しましたが、翌1983年8月13日に敷地内に建てられた市営住宅の1階部分に再開館しています。

戦後在籍していた16形式中7形式が館内に展示されています。館内最古参は単車の500型。

(523・横浜市電保存館・2013年3月3日)
1928年に60両導入。関東大震災復興時に活躍しました。

(523・横浜市電保存館・2013年3月3日)
戦後15両が600型に改造され1969年まで使用されていたそうです。
同じ1928年に横浜市電初のボギー車として登場したのが1000型。

(1007・横浜市電保存館・2013年3月3日)
こちらも関東大震災復興事業として20両を投入。中部に出入り口を備え、1934~1951年は中部車掌を配置していたこともあります。

(1007・横浜市電保存館・2013年3月3日)
1969年に廃車となっています。
1100型は1936年に5両導入されました。

(1104・横浜市電保存館・2013年3月3日)
バンパー面から流線形になっているほか、製造当時はロマンスシートを備えていました。

(1104・横浜市電保存館・2013年3月3日)
市電廃止時まで活躍。
1300型は終戦直後の輸送力を増強するために1947年に30両を導入。当初は3000型として登場しています。

(1311・横浜市電保存館・2013年3月3日)
運転台側は2枚折戸、中央は両開き、車掌側は1枚引戸という独特な扉配置をしていました。

(1311・横浜市電保存館・2013年3月3日)
ツーマン車として最後の車両で、1971年の3系統廃止と共に廃車。
1948年に300型を置き換えるため20両投入したのが1500型。

(1510・横浜市電保存館・2013年3月3日)
洗練された車体、防振ゴムを使用した台車、電気ブレーキ併用空気ブレーキなどの新機軸が盛り込まれていました。

(1510・横浜市電保存館・2013年3月3日)
いわゆるPCCカーの一種だったようです。
横浜市電最後の新造車が1600型で、800型の代替として1957年に当局工場で製造されました。

(1601・横浜市電保存館・2013年3月3日)
バス配置となった乗降口は4枚折戸となりました。またラインライトの蛍光灯を採用。

(1601・横浜市電保存館・2013年3月3日)
その他自動昇降式のビューゲルなどが搭載されていました。1975年に廃車されています。
無蓋貨車10号車は、キリンビール工場からの貨物を輸送していた無蓋車を電動車化したもの。

(10・横浜市電保存館・2013年3月3日)
関東大震災、戦後の復興でも大活躍し、最後まで残った1両でした。
備品は線路、ビューゲル、ボールなど多数が展示されていました。モーターや空気圧縮機もたくさん展示。
これは300型のGE-265Cモーター。

1200型の東洋電機TDK-508モーター。

思った以上に見応えがありました。また行ってみようと思います。
