【国鉄形電車の思い出】Part76 183系の定期特急列車は消滅してしまいました | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

2002年12月で「あずさ」から撤退した183系。特急運用最後の牙城は183系生誕の地である幕張電車区となりましたが、2004年からいよいよE257系500番代の投入が始まろうとしていました。そこで2004年の夏に総武~外房~内房線を梯子して183系を撮影しました。
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(「しおさい」クハ183-1530・物井~佐倉・2004年8月22日)
末期の183系幕張車はモノクラスの6両編成と8両編成が特急運用に充当され、その他にグリーン車入りの9両のC編成が中央ライナー用として配属されていました。
特急用8両編成の中間車は183系1000番代、189系グレードアップ車が組み込まれていました。これらグレードアップ車は、1997年の長野新幹線開業で松本運転所に転属した189系長野車N編成と、「あずさ」用183系1000番代松本車を転用したものです。
このマリ6編成も、189系長野N203編成の指定席ユニット、モハ188+189-50、23、51で構成されています。E257系に置き換え後クハ183-1530は2006年に廃車となりました。
なお0番代中間車はC編成のみとなっていました。

マリ8編成も189系N206編成の指定席ユニットモハ188+189-35、49、31を連結。
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(「しおさい」クハ183-1505・物井~佐倉・2004年8月22日)
クハ183-1505は1982年10月5日に幕張電車区へ新製配置された生え抜きのクハ183形1500番代。房総特急撤退後は高崎~大宮に転じてOM102編成となっています。

貫通構造のクハ183形0番代もまだ健在でした。
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(「あやめ」クハ183-12・物井~佐倉・2004年8月22日)
6両編成は4本ありましたが、いずれも先頭車は0番代、中間車は1000番代となっていました。マリ24編成にはモハ182+183-1046、1050ユニットを連結。グレードアップ車ではないので、側面は原形を保っていました。

「すいごう」はマリ21編成で、モハ182+183-1040、1047ユニットを連結。
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(「すいごう」クハ183-4・物井~佐倉・2004年8月22日)
「すいごう」は房総特急最後発の1982年11月15日に登場。当時唯一の183系モノクラス6両編成で成田線経由で両国~銚子間に運転されました。その後東京始発に変更されたりしましたが2004年10月16日のダイヤ改正で「あやめ」に統合されてしまいました。

クハ183形0番代を連結した8両編成も6本残っていましたが、8両編成用クハ183形0番代は1996~1998年に愛称表示器がLEDになってしまいました。
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(「わかしお」クハ183-32・八積~上総一ノ宮・2004年8月22日)
マリ9編成は「あずさ」編成の指定席ユニットを組み込んでいましたが、モハ182+183-1037(元M7)、1032(元M4)、1054(元M8)と元の編成がバラバラでした。

このころの内房線「さざなみ」は運転本数が多く、183系を2列車捕捉することができました。
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(「さざなみ」クハ183-1503・佐貫~上総湊・2004年8月22日)
マリ5編成の中間車は189系モハ188+189-10(N201)、7(N201)、12(N202)。クハ183-1503は1504とともに2004年10月20日に廃車となっています。

マリ2編成はモハ182+183-1002(M7)とモハ188+189-47、16(N203)の混結編成でした。
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(「さざなみ」クハ183-36・佐貫~上総湊・2004年8月22日)
E257系500番代は2004年10月16日のダイヤ改正から運用を開始。この編成に組み込まれていたクハ183-35、36も2004年10月20日に廃車となりました。

183系特急列車の活躍が縮小する一方で、リバイバル列車の運転もされるようになりました。「懐かしの特急白根」には新前橋電車区に波動用として配置された183系を使用。
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(「懐かしの特急白根」クハ183-103・長野原草津口・2004年11月28日)
ヘッドマークも用意されていましたが、イラストマークにL特急のロゴが。183系時代の「白根」はL特急ではなかったのでこれは残念でした。

最後尾はクハ183-102。
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(「懐かしの特急白根」クハ182-101・川原湯温泉~長野原草津口・2004年11月28日)
クハ183-102は元M8編成でしたが、2005年12月14日に幕張から転属してきたクハ183-1527、モハ182+183-1032、1054と組み直されました。そして2006年3月18日に大宮総合車両センターに転属してOM103編成となっています。

2005年の冬には「懐かしの特急新雪」を運転。編成は「懐かしの特急白根」と同じ編成でした。
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(「懐かしの特急新雪」クハ183-103・石打・2005年2月11日)
クハ182-102同様、元松本M8編成の9号車だったクハ183-103は2003年4月25日に新前橋電車区に転属しましたが、2005年12月10日に高崎車両センターへ合併直後の12月15日に廃車されました。

幕張の183系定期特急運用は2005年12月10日のダイヤ改正で終了。
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(「しおさい」クハ183-6・成東~松尾・2005年11月5日)
マリ22編成はモハ182+183-1041、1044を組み込んで最後まで活躍していました。

なくなってしまうとなるとLED表示器でも惜しい気がしたのは事実。
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(「しおさい」クハ183-33・成東~松尾・2005年11月5日)
モハ188+189-11(N201)、モハ182+183-1049、1042(共にM1)の混成。

幕張の183系6両編成4本中最後のマリ23編成も見送ることができました。
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(「あやめ」クハ183-21・東京・2005年11月6日)
モハ182+183-1056、1052と組んだ編成でした。

そしてこの日は臨時「踊り子」がマリ7編成を使用して、東京地下駅経由で運転されました。
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(「踊り子」クハ183-1527・東京・2005年11月6日)
これはリバイバル列車ではなかったのですが、国鉄色183系を使用したということで注目度は高かったようです。

この1ヶ月後、183系の定期特急列車は消滅しました。