【国鉄形電車の思い出】Part59 クモユ141は画期的な1M方式の新性能電車でした | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

1967年に登場した郵便車クモヤ141は、MM'ユニットが当たり前だった国鉄新性能電車の中で初めて1M方式を採用したことで有名な車両でした。
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(クモユ141・水上~湯檜曽・1983年10月)
101系に始まる国鉄新性能電車は、ひとつの主制御器で2両分8個のモーターを駆動する2両1ユニット方式を採用していました。モーターの制御は8個を直列につないだ直列制御と4個直列を2回路並列に並べた並列制御に切り替えていましたがクモヤ141は4個のモーターを直並列制御していました。
床下スペースの都合で発電ブレーキは省略されましたが、新性能電車の発電ブレーキや抑速ブレーキの制御は可能。また新旧読み替え装置によって旧性能電車の70系や80系との連結も可能でした。
国鉄所有の荷物車や郵便荷物合造車は従来72系など旧性能車を改造し新性能電車の登場はまだ先の時代に、郵便車は新性能電車が登場。しかもAU12分散クーラーを搭載して登場したのは、クモヤ141の所有者が郵政省だったということもあります。

クモヤ141は10両が製造され、5両は新前橋電車区を経て長岡運転所に配置されて高崎、上越線で活躍。
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(クモヤ141・小出・1980年8月)
また宮原電車区にも5両が配置されていましたが、1978年に長野運転所に転属しています。
自分は上越線沿線に住んでいたため、クモヤ141は割と馴染み深い存在でしたが、1986年の郵便荷物輸送の廃止で引退。郵政省所有のクモヤ141は転用されることなく廃車されてしまいました。