三鷹駅の北、五日市街道沿いに関東バス武蔵野営業所があります。

とあることがきっかけで、この武蔵野営業所を調べてみたのですが、いろいろ興味深いなって感じました。
1962年に関東バスで最初にワンマン運転を実施。1964年に日本初の3ドアワンマンバスの運行を開始。この3ドアバスは後に関東バスの代名詞的存在になって、自分もだいぶお世話になりました。
その他、1995年に日本初のコミュニティバス「ムーバス」の運行を担当したのも武蔵野営業所。「ムーバス」の運営は武蔵野市ですが、運行は関東バスに委託してスタートしました。

使用されるバスは日野リエッセと日野ポンチョを使用。
現在は小田急バス武蔵境営業所も「ムーバス」の運行を受託しています。
また西東京市のコミュニティバス「はなバス」の運行も西武バスとともに受託しています。

1999年には関東バス初のノンステップバス1100代が武蔵野営業所に配置されました。1100代は日産ディーゼルのスペースランナーRA Fタイプというシャーシに富士重工業製の車体を架装していたそうです。しかし2003年に富士重工業がバス事業を撤退。1125以降からは西日本車体工業の車体に変更したようです。

このB1134も西日本車体工業製ですが、西日本車体工業も解散。さらに日産ディーゼルもバス事業から撤退している今となっては貴重かも知れませんね。
1100代B1155と並んでいる330代B344は関東バス初の小型ノンステップバス。同時に関東バス初の西日本車体工業ボディのバスなのだそうです。シャーシは日産ディーゼル・スペースランナーRMシリーズ。

344以降は車体をマイナーチェンジして大型路線バス並の前面デザインになったようです。
1300代は関東バス初のワンステップバスで、最初に武蔵野営業所に導入されました。

このB1304を含む初期車は日産ディーゼル・スペースランナーのシャーシに西日本車体工業のボディを架装していましたが、西日本車体工業の解散後は三菱ふそうのボディになっているようです。
1400代は三菱ふそうエアロスターのワンステップバスです。

B1435は最終モデルみたいです。
武蔵野営業所には深夜中距離バスも配備されています。

5000代は関東バス初のワンロマ車というのだそうです。ワンロマはワンマンロマンスバスの略で貸切バス並のシートを備えた路線バスのことらしいです。
それにしても狭い敷地だなっと思って、調べてみたらすぐ近くに車庫があるとのこと。で、その車庫に行ってみました。

周囲をマンションに囲まれているので中を見るのは難しそうでしたが、奧にもたくさんのバスが並んでいました。

あれ? なにか見覚えのある車体があるぞ?
と思って望遠レンズで撮ってみたところ、車体にはB3008って入っている。

ということは3000代。つまり3ドア車と言うことです! 3ドア車はもう引退したのだと思っていたらまだ残っていたのですね。
ちなみに3000代の同形車はこんな感じ。

ターミナル駅での降車時間を短縮するために3ドアが導入されたわけですが、ノンステップ車、ワンステップ車に置き換えられて引退してしまいました。
武蔵野営業所の3ドア車は保管されてイベントなど様々な用途に使用されるようですが、たまには営業に入ることもあるらしいです。
そういった意味では超レアな存在ですが、3ドア車がまだ残っていることにびっくり。できればもう一度走っている姿をみたいものです。
しかしバスって難しいですね。超駄文になってしまいました。