
最初に目に飛び込んできたのはこの変な塗装の東京都交通局6000形6191号。

ってよく見たら塗装と言うよりは錆止めの下地みたい。
6191号は日本車輌製造で1950年11月15日に製造。翌11月16日付けで南千住車庫に配置されました。

1970年8月1日に荒川車庫に転属し、荒川線で使用された後、1978年4月27日に引退。1981年7月22日から交通遊園で保存されています。
台車はオリジナルのD-16ではなくてD-10なのだとか。

2004年に修復された様ですが、現在は再整備中といったところなのでしょう。
そして妙にキレイな京王バス。でもナンバーがついていないからこれも保存車みたいです。

日産ディーゼルのシャシーと西日本車体のボディを組み合わせたJP250というワンステップバスらしいです。日産ディーゼルはバスから撤退し、西日本車体は解散してしまっています。
A902は2011年にここに来たみたいですが、保存バスは定期的に交換するみたいなのでバスが好きな人は見られるウチに行った方がいいかもですね。
そして日本のSLの代名詞であるD51 296。1939年10月に川崎車輌で製造されました。

最終配置区は青森機関区で、1972年3月に引退。ここに来たのは12月のようです。

説明板には242万キロメートル(地球を60周)走行したという常套句が。

デゴイチもいろいろなところで見ていますが、1両ごとに違うところがあるのが時代を感じさせてくれますね。
さて、本命はこれです。KATOのNゲージポケットラインのチビ凸……ではなくてEB10という国鉄の電気機関車。

1927年に蓄電池機関車10形として東京芝浦電気で製造され、東北本線王子~須賀間の貨物線で使用されていました。1928年の形式称号改正でAB10となっていますが、蓄電池機関車だったのは付近に弾薬庫があったためでした。蓄電池は湯浅製作所製で144個搭載。田端機関区には安川電機の充電用発電機が備えられていました。

貨物線は1931年に電化されたため、AB10もEB10に改造されています。こっち側のナンバープレートはずっとついてません。
運転台は中央にひと組だけついていたようです。

まるで入れ換え用機関車ですね。
MT22A主電動機は135kWを発揮。電車に毛が生えた程度の出力だったようです。

1971年に須賀線が廃止され、EB10も1972年に廃車されましたが、1号機は東芝にほど近いこの場所で保存されています。

都電ばかりじゃなくてEB10もキレイにしてもらいたいものです。