【国鉄形電車の思い出】Part48 2005年は北から南まで485系を見て回りました! | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

2005年の485系との出会いは、最後の走りをする「はくたか」用485系3000番代でした。
ほくほく線経由で越後湯沢と北陸をバイパスする「はくたか」は北越急行の681系2000番代とJR西日本の681系0番代がほくほく線内を最高160km/hで運転を実施していましたが、JR西日本受け持ちの一部とJR東日本受け持ち列車はそれぞれ専用の485系を使用し、ほくほく線内を130km/hで運転していました。
JR東日本は、リニューアルされた485系3000番代を投入。塗色は異なりますが青森の3000番代に準じた改造が実施され、国鉄時代の面影を失っているのが残念。
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(「はくたか」クハ481-3011・越後湯沢・2005年2月11日)
「はくたか」には専用のR1、R2編成が用意され、サロ481入りの9両で運転されていました(写真はR2編成)。ATS-Pを搭載し、運転台下には翼を模したレリーフが配置されているのも特徴です。「はくたか」へ充当するために新潟車両センターからの送り込み運用を兼ねて「北越」にも使用されていました。
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(「はくたか」クハ481-3037・越後湯沢・2005年2月11日)
R編成は北越急行が683系8000番代を増備したことによって2005年3月1日「はくたか」運用から撤退。6両編成化されてR26、R27編成となって現在も活躍していますが、サロ481連結の列車はこれで消滅しました。

1985年から上野口485系特急最後の牙城として、「ひたち」を担当してきた勝田電車区。1992~1993年には「あいづ」も受け持ちましたが、E653系の投入によって1999年までに消滅。残ったのは訓練車とジョイフルトレインのみとなりました。
そんな勝田電車区の波動輸送用として2002年に上沼垂運転区からクハ481-1500を含む485系6両編成が転属し、K60編成となりました。
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(クハ481-1504・結城~小田林・2005年2月15日)
2005年にカラーリングは上沼垂色からオリジナルの「白イルカ」カラーとなっています。カラーリングは変わってしまいましたが、久しぶりに見た1500番代でした。
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(クハ481-1505・勝田車両センター・2005年9月4日)
やっぱり4つ目はいいものです。

上野~会津若松間を走っていた「あいづ」は東北新幹線開業後も受け持ちを仙台~秋田~勝田と変えながら運転されてきましたが、1993年に廃止されました。しかし、郡山~会津若松間の新幹線接続特急として「ビバあいづ」が誕生。仙台にイベント車を含んだ6両編成が配置されました。
「ビバあいづ」は2002年に「あいづ」に改称されて、使用車両も青森運転所から転属してきた485系国鉄色に変更。
「ビバあいづ」編成は4両に短縮され、2003年に勝田電車区に転属。K40編成として団臨の活躍を始めました。
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(クハ481-345・大宮・2005年2月26日)
転属当初は「ビバあいづ」カラーのまま使用されていました。正面の「SHUTTLE EXPRESS」の文字と、なぜか撤去された屋上前照灯のない姿が印象的です。

K40編成も2005年に「白イルカ」に塗り替えられました。
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(クロハ481-1501・勝田・2005年9月4日)
このクロハ481-1501ですが、元を正せば勝田のボンネット形クハ481を置き換えるためにサロ481-1003を改造したクハ481-1101。「ビバあいづ」転用の際に半室グリーンのクロハ481-1501に再改造されました。つまり形式は変わりましたが、この車両は勝田に里帰りしたと言うことですね。

2003年、683系2000番代に淘汰された金沢の485系の一部は京都総合車両所に集結。編成を組み替えて「雷鳥」として活躍を始めました。
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(「雷鳥」クロ481-2302・大阪・2005年3月28日)
クロ481-2302は1990年に「かがやき」「きらめき」を運転する際にクハ481を改造したもので、2003年の683系2000番代投入の際に京都総合車両所に転属しました。2009年にはクハ183-2708に再改造されています。

有名な山崎の大カーブを行く「雷鳥」。
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(「雷鳥」クハ481-323・高槻~山崎・2005年9月17日)
「サンダーバード」も増えていましたが、「雷鳥」の本数もかなり多かった時代です。

ようやく疋田ループで「雷鳥」をまともに撮影できました。
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(「雷鳥」クロ481-2301・新疋田~敦賀・2005年11月19日)
「雷鳥」は9両編成を維持し湖西線や北陸トンネル内で130km/h運転も実施していましたが、湖西線を含む京都~敦賀間ではパンタグラフを2基とも使用しており、国鉄時代を彷彿させました。

JR九州の485系は783系、787系、883系、885系の投入によって福岡エリアからは撤退。大分鉄道事業部と鹿児島総合車両所の所属区車が日豊本線別府~西鹿児島間で「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」に使用されていました。
JR九州の485系は「にちりん」の下関乗り入れ廃止後に直流機器を撤去して交流専用車となったそうで、直流区間に入れないのだとか。
鹿児島総合車両所の485系はレッドエクスプレス色の5両編成が主力でした。
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(「にちりん」クロハ481-203・東別府~西大分・2005年8月28日)
このレッドエクスプレス。JR九州のコーポレートカラーである真っ赤に塗装され、正面と側面には「RED EXPRESS」のロゴが配されています。クハ481-200は貫通扉を埋め込み、貫通扉のレールも撤去。非貫通形の飾りも撤去されました。特急シンボルマークが残されているのが幸いという感じですが、正直あまり好きではありません。
鹿児島にはこのほかに後述の「K&H」色と全身緑の「きりしま」色の編成もありました

K&H色は大分鉄道事業部の主力となっていました。もともとは「ハウステンボス」色で「KIRISHIMA&HYUGA」のロゴがついていました。でも列車は「にちりん」。
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(「にちりん」クハ481-226・東別府~西大分・2005年8月28日)
側面は青とか黄色とか緑色が配色されて、さらにサイケな電車になっていました。

このあと、2003年8月9日に門司港駅脇に開館した九州鉄道記念館に行ってみました。ここにはボンネット形のクハ481が保存されています。
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(クハ481-603・九州鉄道記念館・2005年8月28日)
クハ481-603は東北新幹線の開業で余剰となった「あいづ」用クロ481-5を普通車に格下げ改造しています。なお車内は14系座席車を「サロンエクスプレス東京」に改造した際に余剰となった簡易リクライニングシートを配置していました。

「あいづ」といえば、2002年以降485系国鉄色仙台車によって運転された後、2003年10月1日から快速「あいづライナー」に格下げ。2004年に「あいづライナー」が廃止となっています。
ところが、2005年の「あいづデスティネーションキャンペーン」の一環でまさかの特急「あいづ」復活。ところが出てきた車両はこんなでした。
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(「アクセスあいづ」クハ481-1017・郡山・2005年9月14日)
なんとも中途半端な顔になっているのが残念。そしてカラーリングはなぜか東武スペーシアみたいでした。ヘッドマークも新デザインの赤べぇ入りイラストになっています。
とにかくびっくりの485系「あいづ」でしたが、キャンペーン初日の7月1日に「オープニングあいづ」として会津若松~喜多方の下り1本を運転。9月30日までの期間中の土日を中心に新宿~喜多方間に「あいづ」を運転。そして平日は郡山~喜多方間に「アクセスあいづ」を2往復運転していました。
キャンペーン終了後は「あいづ」から撤退し、再改造されることになります。それにしてもJR東日本ももの凄いことをしてきますね。

そんなJR東日本の485系最後の牙城となるのが、新潟車両センターの485系。は3000番代と共に「北越」「いなほ」で活躍しています。
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(「いなほ」クハ481-1027・新潟・2005年10月14日)
T12編成は上沼垂カラーですが、車体は原形なので見ていてホッとしますね。なおJR東日本は2002年にL特急という種別を廃止したので、ヘッドマークからLの文字を切り取っています。

新潟車両センターの485系は快速「ムーンライトえちご」にも使用されていましたが、こちらは国鉄色の編成です。
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(「ムーンライトえちご」クロハ481-1028・新宿・2005年12月30日)
「ムーンライトえちご」に使われる国鉄色のK1、K23編成は塗色ばかりではなく、室内灯減光設備やATS-Pを備えた専用編成となっています。

青森車両センターに最後まで残った485系国鉄色A3編成は団臨の他「白鳥」や「つがる」に充当されていました。
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(「白鳥」クハ481-1016・茂辺地・2005年12月17日)
国鉄色と「白鳥」イラストマークは、往年の名優を思い起こさせてくれますね。

しかし青森の主力は485系3000番代。
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(「つがる」クロハ481-3015・八戸・2005年12月31日)
原形ではないのが残念ですが、八戸でのこの光景もすでに過去のものになっています。

そして青森A3編成の「つがる」。「つがる」にもイラスト入りマークが用意されていたのは嬉しい限りでしたね。
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(「つがる」クロハ481-1013・青森・2005年12月31日)
やっぱり国鉄色最高!
で、この編成が2006年から「あいづ」編成になったりするわけなのです。そんな感じで隠れキーワードは「あいづ」だった2005年でした。