【国鉄形電車の思い出】Part44 国鉄〜JR時代まで走っていた485系東北特急「つばさ」 | はやこま すていしょん!

はやこま すていしょん!

更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

1987(昭和62)年3月31日。国鉄は分割民営化されました。東北・上越新幹線開業大宮から4年以上、上野開業から2年が経過していましたが、まだ上野までやってくる485系東北特急がいました。それが「つばさ」です。
$はやこま すていしょん!
(「つばさ」クハ481-1024・鶯谷・1987年3月)
上野~会津若松間の特急「あいづ」が南秋田運転区(旧秋田運転所)の485系1000番代を使用している関係で、編成を上野に送り込むことを兼ねて「つばさ」1往復が上野~秋田間に運転されていました。他の「つばさ」が5~6両に単編成化される中、上野「つばさ」は9両編成を堅持していて堂々としていました。
そんな「つばさ」ですがちょっとした記録があるそうです。
それは東北6県の県庁所在地を始発駅にしたことがあるというもの。
「つばさ」は1961(昭和36)年10月1日の「サンロクトオ」ダイヤ大改正でデビュー。キハ80系を使用して上野~秋田間で運転されました。ということでまずは秋田県。
1963(昭和38)年12月、「つばさ」に上野~盛岡間の列車が設定され、上野~福島間では2列車を併結した13両編成になっています。これで岩手県が加わりました。ちなみにこの盛岡「つばさ」は1965(昭和40)年10月1日の盛岡電化で「やまびこ」として独立しました。
1982(昭和57)年11月15日のダイヤ改正で「つばさ」は新幹線接続がメインとなり、福島発着列車を2.5往復設定されて福島県。また急行「こまくさ」を格上げ統合し、山形~秋田間の列車も登場したので山形県も加わりました。
1985(昭和60)年3月14日のダイヤ改正では、山形~青森間の列車が設定されて青森県も制覇。
そしてJR東日本発足後の1991(平成3)年8月27日、山形新幹線工事に関連して「つばさ」の運転区間を仙台~山形~秋田間に変更。これで宮城県も制覇して、見事東北6県制覇ということなのだそうです。

この翌年の1992(平成4)年7月1日に山形新幹線が開業し、「つばさ」も消滅することになりますが、この瞬間まで上野に顔を見せていたというのも今思えば凄いことだなぁって思い返してみたりして。
そんな番外編的なお話しでした。